09,3/27(金)晴れ

まなかひに花ひらのひら杯にひら


非時ときじくの花雪かもと多賀の城

時を越えた、時にあらずの、永遠の、この世のものではない。多賀城、724年に設置。

多賀城に陸奥みちのく花の咲きそへばときじく雪のそれにまぎらふ


清衡も秀衡ひらの花ひらの泰衡ひらも時のカプセル

56億7000年後に弥勒菩薩が「皆平和」の時代に引き合わせてくれる。

それまでの時のカプセルが平泉の中尊寺である。

清衡が願い文が残されている。

生きとし生けるもの、草木悉皆仏性の平安時代の願いが

すでに中尊寺を中心として陸奥にふつふつと浸透し始めている。


中尊寺の“金”は色ではなく「光」である

発色団(可視光によって励起される2重結合を持つ分子)を有する化合物(分子)は

色素=光である。葉っぱは光である。人参は光である。


花を見て確かめてねる夜寒かな

自證院の桜の花が2-3分咲きに。3分咲きくらいか。

深更に寺の境内に入り、暗い枝越しに花を透かし見る。

境を接して隣にできたばかりのマンションには灯りが2軒。億ションも花冷への様子。


ミサイルは花火じゃないのムスダンリまさか花見の人のうへゆく

4/4日、北朝鮮は日本海側ムスダンリ地区より“宇宙衛星”を発射する予定。

「破壊措置命令」内閣は発する。浜田防衛大臣は防衛庁に命令、

日本海に金剛、鳥海2隻ミサイルイージス艦、太平洋にイージス艦霧島

東京、千葉、埼玉にミサイルMDシステム・パック3、岩手、秋田にもバック3を配備。

米軍も日本海に=5隻イージス艦を配備している。

⇒「破壊措置命令」は主にミサイルに対しての対応に発令される。今回初めて。

※しかし、日本がこんなに軍事国家、おそるべき防衛国家とは !!

※しかし、赤子に向かって大の大人たちが硬直的、一般論的、「大人気ない」ありさま。

ワンパターンのより一段の“制裁措置”。情けないなぁ。


日本も戦争前の「A・B・C・D」ラインを忘れたのか。制裁がいかに無為無策で、

結果として日本などの暴発を招いたのかは想像に難くない。

貧乏人をいたぶってもなんもならない。

ミサイル、どんどん撃ってもらったらよろしい。

ただし、北方四島を越える辺りとか、万万が一にも被害が最小である地域を撰ばせるべきだ。

実験するのが目的なら何の不服が、不足があろう。

ただ、それにはロシアの意見、六カ国の意見もまとめなくてはならないが。

北朝鮮はGDP=たった2兆円の破産国家。

どんどん撃ってもらったら、自国の予算を食いつぶし、

たちまち、内部から崩壊せざるを得なくなる。

GDPに対する過剰な軍事予算。

かっての日本ばかりではなく、ベトナム戦争時のアメリカ、

冷戦時のコスイギン、ブレジネフのソ連、

結局、レーガンさえもその後のアメリカの不況を招く原因を作った。

「軍拡」のチキンレースの結果、ソ連は予算が持たず、崩壊、怪我の功名となった。

歴史が証明している。


彼岸のころと桜

毎年よ彼岸の入りに寒いのは(子規)


春分・秋分の日にあたる中日ちゅうにちと、前後三日ずつの合計七日間を彼岸とするのは、

江戸後期1844年に公式の暦になった天保てんぽうからだそうだ。

なぜ七日間かについて、俗にこんな説明がされる。

「中日に先祖に感謝し、残る六日は、悟りの境地に達するのに必要な六つの徳目

『六波羅蜜』を一日に一つずつ修める」。

すなわち、布施、持戒、忍辱にんにく、精進、禅定ぜんじょう、智慧ちえとなる。


09,3/28(土)晴れ

桜ほど酒喰らふ樹はなかりけり(雪腸)

江戸末期、ソメイヨシノはオオシマザクラとエドヒガンをかけ合わせてつくった。

接木による一種のクローンである。

「身を振り絞り」「渾身の」・・・「百花狼藉」となるのである。身も世もなくあられもなくただに・・・。

花だ、桜の時候がもうすぐ。


ETCさあ一斉に高速道1000円ぽっきり早くやれかし

場所によっては2倍の利用率も。貧乏人が一斉に走り出しました。


土佐みずき今年は表季節かな

花には表季節と裏季節がある。今年の義兄の庭では蓮華つつじが表ださうだ。

サンシュユも咲いてゐる。賑やかなことこの上もない。


野に出でてゑふなきものにつくしんぼう

タンポポも一緒に咲き乱れている。用なき身にはつくしん坊。木偶の坊。呆け・・・。


おほよそはムク啼き椿落す哉

ムクドリは蜜を吸い、囀り落す。


たまに来て春の厨の人となり

今年の新顔は「のら坊菜」。

菜の花に似てるが、茎がもう少し太めで、茹でてやはらかくいただける。


独活こげば厨の水も温むなり

勉さんちの独活は春光の独活である。

快活な緑、春の燃え立つ緑が予兆のやうに茎から葉の方にグラディエーション。


花持ちがよくてけふある夜寒かな

また寒い。「花持ちが良くなるなあ」と男どもは会うたびにみなでさうはなす。


ばあ様のすぐろき爪に新牛蒡

新牛蒡の皮をそぎ、正座して座敷で千六本に切り、キンピラをと。

私らが訪ねてきたから張り切っているのだ。

ばあ様は牛蒡のキンピラを切りながらスモモの受粉のことを話す。


受粉

鳥の羽のはたきの先状のものへまずハリウッドの花粉をまぶす。

それをスモモの花に丹念に触れるやうに振り撒いてゆくのだ。

気温が15度くらいが一番効果があるとのこと。

たいていのスモモ畑には一本のハリウッドというモモの種類が植えられてある。

他のスモモとは違って、きれいなピンクの花を咲かせる。

自然状態では風に吹かれてとか、鳥さんが羽に付けて運んでくれたわけだ。


ウロガーゼ揺らして義父に春の風

オシッコ袋である。外に出して歩くたびに揺れる。

陽気が良くなってきたから、もっと、もっと歩いてもらいたい。

義父のけふの仕事は新聞を隅から隅まで読むこと、

高校野球を観戦、

夕刻は大相撲千秋楽、

夕食前は膝に笊を抱え、新聞紙の上で自家製にんにく卵黄を指先で細かく砕いている。

指先の運動である。卵黄にんにくは血圧にいいらしい。


ところで、義父は戦時中は中国戦線へ出征。

そのころ中国では仁丹ライオン歯磨粉が流行っていたという。

不思議でなつかしい光景ではないか。

チベット動乱50周年記念式典あり。きょうチベットではどんな看板が流行ってゐるのだらうか。


野良坊の呆けしものを数へつゝ

少し花あるものも食べられる。最近のお野菜のヒット。アブラナ科。少し茎太くやはらかい。

ゆでて色鮮やか、マヨネーズでも美味しくいただける。正しくは“野良坊菜”か。


野良坊の畝の長さの青さかな