水
水が出てくる。我々はしょっちゅう平気で水を飲んでいる。
水は、水素・エネルギー源、すなわち電子の供給源、
化学的な酸化還元反応に伴った電子の移動により生み出される電気的エネルギーになる。
それが、たとえばバクテリアの生命活動を支えているエネルギーだ。
バクテリアから魚から哺乳類へ。魚には哺乳類が持つ「意識」はないかもしれない。
とくに人間は前頭前野を持つことで情報の扱い方がうまい。
未経験の事柄にしても種の経験したこととして情報にして受け渡していく。
ところで意識を支えているものは何か。
ライナス・ポーリング博士はそれは「水」であるという。
医療でいう麻酔とは、意識をとる、ということ。
それは水の活動の仕組みが変わることで、つまり水分子の異変=意識を失うということであるらしい。
植物が伸びる、といのは「意識」があるからだ。意識は「情報・信号」が変化したものだ。
葉っぱという奇妙に平べったい器官は、
いかにたくさんな光エネルギーを取り込むかということで長い年月を経て進化した。
それは遺伝子に囁きかける意識がどこかに働きかけたからだ。
もっと広がってね、平べったくなってね。それは蒸散にもかなうこととなったが。
晴れた日には葉っぱさんも気持ちよささうだ。
そよ風でも吹けばまるで踊っているかのやうに見える。
光が当たる。クロロフィルから電子e⁻が励起される。
その抜けたホールに水が酸化されe⁻が供給される。
e⁻が移動することで酸化還元反応が途切れなく繰り返されるわけだ。
アデノシン三リン酸(ATP)が導き出された。
光のエネルギーが化学エネルギーに転換されたのだ。
この過程において酸素が葉っぱさんから出てゆく。
春に生まれたフレディは、数えきれないほどの葉っぱにとりまかれていました。
フレディは夏の間、気持ちよく、楽しく過ごしました。
遅くまで遊んだり、人間のために涼しい木陰をつくってあげたり。
フレディには親友で物知りのダニエルがいます。ダニエルからは、いろいろなことを教わります。
自分達が木の葉っぱだということ、めぐりめぐる季節のこと...。
秋が来ると、緑色の葉っぱたちは一気に紅葉しました。みなそれぞれ違う色に色づいていきます。
そして冬。とうとう葉っぱが死ぬときがきます。
死ぬとはどういうことなのか...
ダニエルはフレディに、いのちについて説きます。
「いつかは死ぬさ。でも”いのち”は永遠に生きているのだよ。」
そして最後の葉っぱとなったフレディは、地面に降り、ねむりにつきます。
「死ぬということも 変わることの一つなのだよ」というダニエルの言葉。
光はまた信号でもある。情報を伝えるのだ。
太陽から=1億5000万㌔離れた地球軌道上には=1370W/㎡のエネルギーが届いている。
この太陽からの放出エネルギーがわずかに変化しただけで、
地球は寒い氷河期に入ったり、灼熱の環境になったりするという。
地球のの微妙な地軸の傾きにより季節が生まれた。
開花宣言が出された。東京が3/24日なのに、八丈島は4月になってからという。
お天気のお姉さんが説明してくれた。
「お花さんが開花するためにはその前の寒さが必要なのよ」。
なるほどね。厳しい寒さがあるから「休眠打破」が促されるわけなのだ。
夏に花咲く短日植物にずっと光を与えないとお花は容易に咲かない。
また長日植物の菊にずっと光を与え続ける菊は勘違いしてやっぱり花を咲かせない。
フロリゲンというお花のホルモンは光の波長によって喚起される。
フレディにも桜にも、多分あらゆる植物にも、水を持つ生命には意識があるのだらう。
「モーツアルトを聞かせたら」というお話しは有名ではないか。葉が踊りだす。
「眼ごへ」というのもある。「めんこい、めんごいな」と語りかけるのだ。
眼差しによる肥料、“肥”だわね。
月の衛星“かぐや”が月の裏側から立ち上ってくる地球を捉えた。
真っ暗な宇宙に鮮やかな水をたたえた地球が浮かび上がってくる。
心は情報の蓄積。心は水の親戚。
「この美しい地球に・・・」とテロップが流された。その時、脳波が激しく反応したのだ。
大脳皮質ではまず「注意」があり同時に「感情」があり「記憶」が促される。
脳における絶え間ない電気活動。
その感情の部位の脳波がその瞬間激しく情動した。