09,2/27(金)

傘のうち寒さ一入ひとしお江戸の雪


大江戸はきはまったりと雪降りぬ09年度予算案通過。


憂き鳥の翔びたちかねつ雪しづり


ひさしぶりだからうれしいのよ雪は


シフ「スーパー・ピアノレッスン」

「鍵盤の前で長時間練習しても理解はできない」「音階じゃなくて音楽を」


09,3/1(日)曇り

降る雪や山から小僧やってきた


降る雪や数へきれぬに木々の濡れ


降る雪や白の周辺ただならぬ


面白き器にありて梅の花


白魚や一万匹の目の行処


障子とぢ雪降りをるを確かめり


春に病むおたまじゃくしの文づかひ


ゆるらかに土壁一輪椿の家


吹く風の家路に誘ふ春の壁


白魚の白きの指白き


日曜日娘は鏡台に春萌す


ひそやかに夜の臥処ふしどにきて立ちぬあんまんにくまんあたゝきかな


白粥のおよそ昼まで持てばよし


NHK日曜俳壇

天上を吹く春風に富士はあり(長谷川櫂)

白魚の頃にと思ふ故郷かな(三好美樹)

この湖に白魚春を告げにけり(久納久光)

白魚の白きに箸を割りにけり(田野井一夫)

いきいきとほそ目かがやく雛かな(飯田蛇笏)

くろがねの秋の風鈴鳴りにけり(飯田蛇笏)

行く春を近江の人と惜しみける(芭蕉)「ける」でやはらかく。

偶数は必ず割れて春かもめ(小川軽舟)

「言葉は、音、形、意味でもある。強いメッセージを作る」(原研哉・デザイナー)

肩に来て人なつかしや赤蜻蛉(漱石)


日経日曜俳壇

一病をかかへてをれど鬼やらふ声はいまだに張りありにけり(谷川治)

寒雀くれなゐの糸咥へ飛ぶ(内山喜七)

かんじきを履かねばポストまで行けず(小林恕水)

寒鮒や湖をゆくかんこ舟(荒牧素子)

春浅し雀はすぐに地に倦みて(柏原才子)

おいと呼び何よと答へ冬ごもり(中川実)

大試験母懸命に落ち着いて(丸岡清美)

大寒のつま先のみを記憶せり(夢野夢幻)

行く雲のあなたに南部梅ひらく(向井ゆたか)

白梅も紅梅もよし風もなし(玉田数枝)

如月や懺悔室より老婦人(田中仁)