■教育のバイパス「師範学校・陸軍幼年学校」
授業料一切無料の高等教育機関
師範学校と陸軍幼年学校は授業料が無料であり、
どんな貧困家庭の子弟でも受験が可能だったから、
極貧の家庭に生まれたため旧制中学に進めなかった日本版の「赤と黒」の主人公たちは、
このどちらかの道を撰ぶことになったのである。
その結果、師範学校と陸軍幼年学校の卒業生は
自分に学問と就職先を与えてくれた国家に深く感謝し、
「お国のため」粉骨砕身努力するようになったのだが、
戦後、GHQによってこれら「お国のため」の学校は全体主義の温床と断罪され、
前者は国立大の学芸学部・教育学部に改組され、後者は陸軍の解体と同時に消滅した。
⇒師範学校に学んだ者としては講談社設立者の野間清治や作家の菊池寛、
陸軍幼年学校は詩人の三好達治や岸田國士がいた。
しかし、彼らとて、こうしたバイパスコースがなければ、
知識と接することができぬまま一生を終えたかもしれない。
(鹿島茂09,2/17日経)
■アルゼンチン
カルトン(ダンボール)。カルトンを集める人たちをカルトネーロと云ふ。
アルゼンチンでも格差が広がっている。都市に広まるスラム。
これはカルトンで手作りの本を作る人たちの映像だった。
ダンボールが格安・カラフルな表紙の本になってよみがえった。
(NHK「世界は今」09,2/22)
●インフレがかろうじて収まっている。
■東京大空襲と墨田電話局交換手
うら若き交換手らの黒髪を紅蓮に燃やす春がまた来る
3/10日、東京大空襲で墨田電話局の交換手らは「死んでもブレストをはずすな」
との戦時下の命令を順守、一旦避難したにもかかわらずまた持ち場に戻り、
28名のうら若き女性らは炎に巻き込まれ戦死したのである。
国を愛する清純と自らの使命の為 ブレストも身に離たず 劫火のうちに相擁して仆(たお)れた。
吉川英治氏の自筆による碑文(昭和五十九年三月十日)1984年
『 碑文 春秋の歩み文化の進展はその早さその恩恵に馴るゝ侭(まま)
つい吾人(ごじん)をして 過去の尊いものをも忘れしむる
こゝ百尺の浄地ハ 大正十二年九月一日関東大震災殉職者二名と
また過ぐる昭和二十年三月九日夜半における大戦の大空襲下に
国を愛する清純と自らの使命の為 ブレストも身に離たず
劫火のうちに相擁して仆(たお)れた主事以下の男職員三名
ならびに女子交換手二十八名が その崇高な殉職の死を 永遠となした跡である。
当時の墨田分局 いま復興を一新して その竣工の慶を茲(ここ)ニ見るの日
想いをまた春草の下に垂れて かっての可憐なる女らや ほか諸霊にたいし
痛惜の悼みを新たにそゝがずにいられない
人々よ 日常機縁の間 ふとここに佇む折もあらば
また何とぞ 一顧の歴史と 寸時の祈念とを惜しませ給うな
吉川英治 謹撰 』
■チベット25日きょう、チベット暦正月
歌ったり踊ったりしない祈るだけ(チベットは)けふお正月鳥は空翔ぶ
今年は祝い事せず「無言の抗議」。五体投地の祈る女性。
厳戒態勢で目を光らせる。
携帯電話による国際電話やインターネットの通信は厳しく制限されている。
18日前後には僧侶=約20人が抗議活動をして拘束された模様だ。
■オバマ大統領、初の議会演説
エネルギー転換、教育、医療保険
「この国はすべてのアメリカ人の才能を必要としている」
とくに高校教育の充実と落ちこぼれをないようにする対策を講じることと、
教師へのインセンティブと評価システムを述べた。
「未来のすべての子どもたちに約束する」と、
誰しもがひとしく教育を受けられるように、
それがこの国にとってどれほど重要なことであるかを説明した。
そして、それにもまして「お父さん、お母さんに取って代わる教育はない」と断じた。
ゲームではなく時にはTVを消してお話してあげられるような家庭の必要性を訴えた。
⇒経済の不確実性を述べるとともにアメリカは必ず再生すると力強く断言した。
同時に、中期的には財政赤字を半減させる規律の重要性を
「1㌦にさえ、国家の優先策を反映させ」と釘を刺すのを忘れなかった。
(軍事予算の削減と、富裕層への税優遇をカットすることで向こう10年間で=2兆㌦の財源を確保)
バイデン副大統領とペロシ議長が背後に位置する。
議会は時々総立ちになってオバマ大統領に拍手を送った。
あの共和党のマケインさんも立ち上がって拍手をしている。
TVを見ていると、この国はつくづくこの人を選ぶしかなかったのだなあと、実感する。
大統領はこの日の午前中に麻生さんとの会談を済ませている。
この気圧のえらい差はなんだ。
真にリーダーとは、必要なときにその国民に我慢を強いることができる人のことを云うのかもしれない。