■資本流出入と為替
理論的には、変動相場制では、経常赤字が長期間続くと
その国の対外債務が膨らんで資本流入が減➘ることで通貨が下➘落して
→輸出増大
赤字解消に向かうとされてきた。
■グローバルインバランスの解消へ
経常収支、資本取引、為替水準の各方面でデレバレッジ
「グローバルインバランス」つまり米国の経常収支赤字拡大の一方、
中国やアジアの新興市場国、産油国の経常収支黒字が拡大した。
→グローバルインバランスの解消へ・手仕舞い
(米国の不況と赤字解消、デレバレッジ、企業家計のストック調整)。
ドルの減価も進む一方これまでの貿易黒字国の相対的な通貨高によって、
米国の経常収支赤字の改善が当面続くだろう。
■欧州金融機関の海外資産保有行動
金融資産と負債残高の合計「右」をGDP「左」で割った比率(金融部門)
1位オランダ=18.1倍
2位英国=16.0倍
3位デンマーク=11.4倍
4位ベルギー=10.5倍・・・
米国=8.5倍
日本=12.2倍
⇒欧州は相対的に世界中から多くの資金を預け入れ、
それが世界中に投資されていく資本移動の中継の役割を果たした(海外資産保有行動)、
結果ドル資金不足と→ユーロ安に
■気候と景気循環
毎年クリスマスのころから翌年春にかけて、南米ペルー沖には、
暖水が北から逆流して海水温が上昇する。
これを地元ではエルニーニョ(スペイン語で男の子、イエス・キリストの意味)と呼んできた。
エルニーニョの反対がラニーニャ(女の子の意味)現象。
エルニーニョ現象は世界各地の異常気象の原因となる。
日本では暖冬・冷夏になりやすく、台風の上陸数が減り、梅雨明も伸びる。
ラニーニャは、暑夏・寒冬となり、夏には台風が接近しやすく、
秋は低温で、冬の降水量が増える傾向がある。四季のメリハリがある気候が多くなる。
エルニーニョによる海面水温偏差と日本の鉱工業生産の前年同月比の推移を比べると、
逆相関関係が見られる。
一般にエルニーニョになると衣料品などの季節消費が落ち込み、
ラニーニャで回復するためと考えられる。
(三菱UFJ証券景気循環研究所09,2/19日経)
■米住宅支援「公的資金」
金融機関は元本を減らしたり、金利を下げたりする対応を迫られる。
負担の一部に公的資金を充てる。
■各国の政策協調の足並みが乱れると
政策協調で各国の足並みが乱れると、
ドル安という為替調整で市場が不均衡を強制的に調整せざるを得なくなり、
官民が巨額のドル資産を抱える日本や中国などの黒字国が被害を受ける。
(ウィリアム・ホワイト・BIS前主任エコノミスト09,2/20日経)
■モーゲージ証券
証券化が進んだ金融市場では、
銀行の不良債権問題を融資条件の見直しという伝統的な手法で解決できない。
多くの住宅ローンを束ねて証券化したモーゲージ証券は債務者と債権者の数が膨大で、
元のローンの条件を見直すのは難しい。
(ウィリアム・ホワイト・BIS前主任エコノミスト09,2/20日経)
■スウェーデンの「銀行国有化」
1990年代初めの金融危機で国がすべての銀行負債を保証、
生きのびる銀行と破綻すべき銀行を線引きし、
独立監督機関を設けたスウェーデンが参考になる。
最終的に国有化が必要なら逐次ちくじ投入より一気に完全国有化するほうがいい。
(ウィリアム・ホワイト・BIS前主任エコノミスト09,2/20日経)