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《外為コサックダンスレポート》I will dance cossack
when winning a great VICTORY.
2009年2月19日
(某ディーラーの独り言)
昨年12月まではユーロ<ドル<円という通貨強弱ランキングだったが今年からはユーロ<円=ドルという感じかな?とにかく円を除いた他通貨に対してドルが圧倒的に強く、ユーロの落ち込みが激しい。これは欧州の金融機関のまだ表に出てきていない巨額な損失が予想されているからだろうし、ユーロと他通貨との金利差の縮小ということもある。もともとユーロは過剰評価されていた感があったので落ち込みが激しいのだと思う。そしてリーマンショック前まで過小評価気味だった円はそれ以後の円高で多少修正されたと思うが購買力平価的にはまだ円安ということだ。しかし、円を好んで買う投資家はいないということも確か→ポジション調整の円買いか、リスク回避としての円買いだけだろう。
本邦の特有現象である株安・円高という相関関係が本邦GDP(08年10月~12月期、年率換算-12.7%)のあまりの内容の悪化にマーケットもさすがに通貨高(円高)というわけにはいかなくなったようだ。与謝野経済相もやっと『戦後最大の経済危機だ』と述べ一段の景気回復のための経済対策を検討するそうだが、何をいまさら…舛添厚労相じゃあないがTOO LATE だ!もっと本気で迅速にやってもらいたいもんだ。
ホンダの福井社長はドル/円は輸出産業にとって『100円が限界線で90円台ならやっていけない』という考えを明らかにした。こういう発言を聞くにつけ日銀幹部やら政府当局が『円高は国益』という発言は的外れだと思うよね。現状認識ができていないということなのかな?建前発言なんかしている場合じゃあないと思うけどね。
オバマ大統領就任以来、世界の首脳で初めてホワイトハウスに本邦首相が招待されたと政府関係者は喜色満面。しかし、もう辞めるであろう首相に会って何のメリットがあるのか?賢明な諸氏なら米国招待の本当の目的は『金の無心』だと直ぐに解る。笑っちゃうね。お金の無心なら本来無心する方が来るのが世の常識だろう。
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