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《外為コサックダンスレポート》I will dance cossack
when winning a great VICTORY.
2009年2月16日
(某ディーラーの独り言)
先週末のG7では為替問題は議題とならず事実上棚上げとなった。『円高是正論』は取り上げられてしかるべき議題であったはずだが…。まあ、各国ともに今の円高は心地よい水準なのだろう。これで益々、円はリスク回避通貨として買われ円高傾向継続ということになる→世界公認?円高。
13日、第2段階の経済再建策の米景気対策法案がスッタモンダの末上下両院で可決され、これでオバマ大統領は本格的に危機対応に着手することになる。期待感が大きすぎるので米経済の建て直しに失敗は許されない。マーケットはお手並み拝見というところだろう。
バッド・バンク構想(5000億ドル)は具体的な仕組みが示されなかったため一旦、頓挫となった。この後、公的資金を注入された金融大手8社の経営者が米下院の公聴会に呼ばれ弁明大会?→昨年08年のボーナスを全員が返上することとなったが当たり前だろうね。遅いくらいだ!
このボーナス返上には民主党議員の次のような発言が布石となっている。
『ウォール街に複雑な証券化商品を売りまくった奴等がいる限り何も変わらない。それに公的資金をボーナスに使うなんていうことは口が割けても言うな!』という厳しい発言だ。至極もっとも!
マンガ太郎首相は『我が国の景気は相対的に欧米と比べると悪くない』という現状認識が全くできていない発言をした。呆れ果てて口あんぐり、今週発表される本邦の2009年のGDPは-11.5%(予測)となることをご存知だろうか?主要国でマイナス二桁という国はない。これだけ現状認識のないリーダーをもった国民は不幸の極みだね。
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