09,2/6(金)晴れ
It sure is hot these days … 白熊さんの北に嘆くよ
「なんてこった」・・・
辛からくてもあなたが好きよ猫柳鉄板ビビンバおそれいったワ
コチジャンとテンメンジャンが味噌。
愚かさを右手に持ちて左手は性器まさぐる荒すさぶる景気
「円天」波会長逮捕。欲望。L&G詐欺、出資金=約1260億円を集め、
約423億円を返還していないことがわかった。
日本総合地所は、更生手続き=2142億円負債。
方便が梅担ぎゆく桃かつぎ二丁目をゆく桜なりゆく
季節は流れ、春へ春へと。
大呆けも小惚けもありて木瓜の花
けふのお店の活花は木瓜。そのまわりを沢山のぼけが(?)。
きびなごの肌春誘ふもう一杯
「うまさうだなは」
スパチーは東十条よいところスパある上に巨大えんがちョ
スパゲティの上に巨大ミートボール、ホワイトソースをかけチーズを一杯のせ、
煮てさ、焼いてさ、喰ってさ。
負荷かける顔殴られて凹むでるきのふのけふのアスタラビスタ
Kさん顔が悲惨な状態に。「よく覚えていない」「医者行かなきゃ駄目だよ」店長。
ゴドーは居なかったのか。「待ちながら」――。
公園にある木は楠木なのかクヌギだらうか。葉はざわめいていたか。
いや、多分、その頃多くの人は寝静まり、夜が明けるのをひっそりと待っていたのに違いない。
風はおちて、ベンチに寝転ぶ人はもう何処にも帰れない人ばかりだ。
突然声がする。「子どもにも満たない。用を足さない。3000円くらい持って来いよ」ひどい声だ。
相方は公園の木の薄暗がりの向こうへ消えかかっていく。
呼び止めるかのやうに「まったく、よう、子どもじゃあないんだから、よう」
はげしく毒づいて、男は公園のトイレの周りを回った。
足の裏が冷える。大丈夫か、いや私は足の裏がほてって仕方がない。
待っているのさ。でも来ないよきっと。ひどいことするねへ。
秋の終りの頃のことさ、生垣沿いに咲いてゐた曼珠沙華が、
あっちでも、こっちでも、見事に切られていたね。ひどいことをするもんだ。
赫い花のクビがぜぇんぶ飛んでいってしまった。何処にも見当たらない。
意味もなく回る。仕方がないのだ。
男ははぶつぶつと口の中で毒づきながら公衆トイレの周りをぐるぐると。
ゴドーはこないのかい。木の幹に触った。低い枝が頬に触れる。
酔ってゐるせいか気持ちいい。もっと、と思ふ。
尿意があったのは確かだ。だから右ではなく、左へ曲がってしまった。
寺院の塀沿いに行くと公衆トイレに出る。どうしてだらう。ひどい睡魔に襲われながら考えた。
どうして私は左ではなく右へ曲がってしまったのか。
もはや悔いても仕方がない。時間がどんどん経っていく。もう一歩たりとも引き返せないのだ。
下手な絵だ、とわたしは思ふ。漫画にしてはひどすぎる。
用をたしながら私は目の前の窓に描かれた漫画を見てゐる。
描かれた漫画の目の中を見てゐる。
もっとましなものを描けよ。へたくそめ。前のめりになった。
TOTOの上にのっかてた缶コーヒーが落ちた。
ゴドーはどうしたんだらう。ジョナサンの灯はついていたが。
あそこは一晩中、夜通しやっているんだよね。早い順さ。いい場所とらなくちゃね。
それに、よい子でずっと大人しくしてなくちゃ。
しかし、こう寒くっちゃ、と首をすくめ、体をぶるッとさせてトイレから出てきた。
「なんだよう、文句あっかよう」手を出してくる。
首に巻いた襟巻きがはずれかかる。
男は手を出して、私の腕に巻きつけるやうにしてねだる。
踊るやうに ? えっ、うそだろう。私はうちに帰りたいんだよ。それにここは暗すぎる。
だめだめ、と私は手を振って応えた。私はうちへ帰りたい。
「なんだよう、いいじゃないか」振り払おうとしたら、襟巻きがずれた。
ダンス、ダンス、ダンス。奇妙な格好になって、手と手を取り合って、公園の敷石がかちかち鳴った。
私は抱きすくめられて、大きな男の腕の暗がりの中で、少しもがいて見せた。
かちかちかちと、しかし、すぐに途方にくれるのだった。
これは、ゴドーではない。不躾な、唐突な、私はだまされないぞ。
腕を振り払った。公園の木々の暗がりのずっと上の空をヘリコプターが飛んでいった。
肉の塊のやうに、と、わたしは思った。
がつんとすごい音がした。
地べたは固く冷たかった。
すぐに口の中が血の匂いで一杯になった。
「何にも覚えていないんだ」「Kさん、医者行かなきゃ駄目だよ」
私はどうして左へ行かなかったんだらう。いつもはさうしてゐたのに、その日に限ってどうして・・・。
扁桃体うれしきことは桃色に悲しきことは吾あの背中せなに佇つ
五感は進化する。目、耳、鼻、味覚、手・・・。
原初の危険から遠ざかるにつれ、人間の進化は退化となった。
「苦い」は味蕾の受容体における「毒・危険」であった。
粘菌は「苦い」を避けて触手を伸ばしていく。
味蕾におけるそれに対応した遺伝子の数は、人間は他の動物に比べて減ってきている。