毎週月・木曜日配信
《外為コサックダンスレポート》I will dance cossack
when I win a great VICTORY.
2009年1月26日
(某ディーラーの独り言)
今年の相場は売り7割・買い3割という感じだ。
最近、嫌な予感がする。今まで短距離走(短いレンジ)の相場が3月、4月に向けて下(円高)方向にリーマンショック以来の長距離走(長いレンジ)を始めそうな気がしてならない。為替ディーラーは上に行こうが下に行こうが動けば商売になるのだが……。
08年の本邦の貿易収支は一昨年の10兆8000億円の黒字から-80%の2兆1600億円の黒字だった。この数字から輸出の大幅減少がみてとれる。相変わらず厳しい現実が続いている→輸出立国は辛い。
日銀が22日の政策決定会合でCPの3兆円の買い切りを打ち出し企業の資金繰りを支援する姿勢を鮮明にしたけれども、とにかく中央銀行としてできることはなんでも迅速にすべきだ。スピードが肝心!(CPとは大企業だけが発行できる短期約束手形)。
今の世界的金融危機によって不安感から投資を抑制している投資家たちは米国短期国債を積極的に購入している。そのため米国短期国債の利回りが暴落している(債券価格上昇→利回り下落、債券価格下落→利回り上昇)。これもリスク回避志向現象のひとつだろうけれども米国の公的債務が増大することとなる→ドル安要因。
景気判断である日銀さくらレポートとか政府月例経済報告とかいうものは今まで甘い景気判断報告をしていたがここにきて景気悪化というタブー視されていた言葉を使うようになった。そのくらい深刻だということだろうね。
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