1/11(日)甲府盆地、穏やかな晴れ

NHK日曜俳壇 ゲスト小堀宗実

点初たてぞめは元旦早々に。

綺麗さび(利休の黒に対し、小堀遠州の白。平和の時代になった。王朝復帰)


婿投げや投げ手も転まろぶ雪の崖(安原葉)松代

初草の一寸のぶれば広野哉(小堀遠州)

一椀の茶にとけ込むや和の世界(昭和55年、小堀宗慶)

鏡餅ひらくや潮の満ちきたり(林徹)

加留多とる皆美しく負けまじく(虚子)

華やいだ正月の雰囲気。虚子のリズムが心地よい。

寒がりにまずは飛びつく寒さかな



なかなかに馴れぬ寒さや柿の枝


まず一歩盆地に入れる寒さかな


電信の柱傾く寒さかな朝の甲府盆地の霜柱。


にある黒子ひとつに寒さかな


剪定の枝集めては大焚火

葡萄の枝の剪定、柿畑の剪定。正月は家植物の今年の運命を決める。

人と植物との決め事である。4時前には陽が急に翳った。

大きな枝が五個ほどになるまで私は火守をする。

櫛形山も、その前の八丁山も青く夕暮れに霞んでいく。

やがて家々に灯がともり、あたりは人気が途絶え、体の前はあったかくても

背中が一層寒さにせめ立てられるという感じになった。


味噌蔵に味噌座おはします青大豆

今年の味噌用の大豆がもう届いてゐる。日向に干してある。


除草機をかくれば玄くろき土起きて鳥のより来る名前は知らず


加賀鳶や城を背にする出初かな


丹精の牡丹御寮を雪囲い


海山空ふつうは幸せ飛んでくる飛んで来るのは不幸ミサイル 

子供たちだけでももう=250人を超えたようだ。

国連では米国ライスは棄権(拒否ではないが・・・)

恐怖に凍りつき、唇をわななかせる子供。


翁曰く炬燵はいゝと立たずなり

おじいちゃん(88歳)ももう炬燵がいい。座るのはともかく、しかし、立ち上がるのが大変なのだ。

まずうつ伏せに、炬燵から両脚をよっこらしょと外に出し、

右手をまず炬燵のヘリに置き、力を込める。

さてしかし、上半身は炬燵に平行して起き上がるが、だがそこから先、立てないのだ。

脇に腕を入れる。掛け声を掛けながらなんとか漸く立ち上がる。

杖を手近にし、それでも数秒は気持ちを整える。それからゆっくりと歩みだす。

炬燵ほのぼの春夢ではない。


憎まれて大入りとなる初相撲

朝青龍はなんとか稀勢里に勝った。しかし土俵際がまたしても美しくないのだ。


駅伝の成人式を飾るかな

京都女子駅伝。中学生から社会人まで。すがすがしく繋いで。


メザシ喰ふ土光昭和はとほくなり「まず魁より始めよ」だね。


とびっちよの転んで痛き福を引き

どこぞの神社で「よーい、ドン」で一斉に神前に向かって若者たちが駆け出す。

すっ転ぶ若者がいる。痛さうだが、また立ち上がって猛然と突っ込んでいく。

信州では「駆けっこ」のことを「とびっちょ」と云った。