■「村山談話」
歴代首相はそれまで「わが国の行為」(宮澤喜一首相)というあいまいな表現を使ったり、
戦争全体が侵略だったとは言い切れず、
行為の一つ一つを吟味して判断しなければならないという意味で
「侵略行為」(細川護煕首相)などの表現を使ってきた。
村山談話では初めて「侵略」と言い切り、これが政府の公式見解となった。
「河野洋平さんが自民党総裁だったからやれた」と村山富一元首相。
「一番肝心なのは、植民地支配と侵略によってアジア諸国の人々に
耐え難い苦痛と被害を与えた歴史的事実を明確にして謝罪の意志を示し、
二度と繰り返さない決意を表明することだと言った。そこにはこだわった」
(08,12/18日経)
■選挙と野党
現在の衆院選は小選挙区比例代表並立制だが、
6割以上が小選挙区制で選ばれるため「勝者による総取り」の色合いが濃い。
ドイツは比例代表の方を主体にして多様性を容認しつつ、
比例代表で得票が=5%未満の政党には、
小選挙区で=3人以上当選しないと議席が与えられない決まりがあり、
小党乱立を防いでいる。
革新的な第三政党が政策立案に関与する余地があり、政策論議、
中でも外交政策が真剣になされる傾向がある。
日本の社会は均質で、米国、ドイツ、韓国などと異なり、
強い野党の支持層となり得る有力な少数民族や地域がない。
英国、スウェーデン、フランスなどのように明確に定義された労働者階級が存在せず、
民主政治にダイナミズムがもたらされない。
(ケント・カルダー・ジョンズ・ホプキンス大学教授08,12/19日経)
■アメリカ大統領との外交
アイゼンハワー大統領が主導した朝鮮戦争の休戦協定署名。
ニクソン大統領のベトナムからの撤退開始や秘密裏の中国接近の開始、
クリントン政権下では通信・自動車分野での日本貿易摩擦激化など、
環太平洋外交の重要事があった。
オバマさんではどうなるのか・・・。
■自民党と「55年体制」
反共と経済成長という自民党結党の使命はベルリンの壁崩壊前後で達成した。
(加藤紘一08,12/19日経)
■国家主権と「経綸」「矜持」
戦後のある時期から外交主権をアメリカに預け、
自国を独立国として統治する経綸(国家を治め整えること)も
矜持も必要とせずにやって来られた。
かくして、政治も政治家も小粒になった。
(長部日出雄・作家08,12/17日経)