ビクトリア湖ができたのは=1万2400年前である。

ここに生息するカワスズメ科の熱帯魚シクリッドは元の数種類から多くの種に分かれた。

その数は=500種とも700種ともいわれる。

進化の時間としては短い=1万2400年間に、これだけの新種が登場した。

このためビクトリア湖は進化研究で世界的に注目されている。


「亭主の好きな赤烏帽子」-ビクトリア湖プンダミリア

シクリッドのうち、浅いところにすむプンダミリアのオスは体色がい。

深いところにすむニエレリのオスは背中側がいのが特色。


両種の眼の色覚に重要な遺伝子を調べたところ、

浅いところの種は青い光に、

深いところの種は赤い光に、

それぞれ強く反応した。

湖がややにごっているため、

浅いところでは波長が短い青い光がよく届き、

深いところでは波長の長い赤い光しか届かない。

それぞれの光の環境に合わせて色覚が変化したという。


では色覚の遺伝子と関係ない体色まで変化したのはなぜか。

メスはオスの体色を見て相手を選んでおり、

それぞれ「メスにとって魅力的に見える

へと淘汰されたと考えられる。


⇒眼の環境適応がこうした“性選択”を進めた

(浅いところ→対青色色覚遺伝子)

(深いところ→対赤色色覚遺伝子)

色覚体色が二つに分かれると、もはや互いを認識できなくなり、

交配しない二つの種に分かれた。

(賀川雅人・編集委員08,11/23日経)


細胞同士のコミュニケーション

細胞は、増殖しつつ互いに情報を交換しながら自分の将来のあり方

つまり専門性を決めていく。多数の細胞が分業する体制が作られていくのだ。

このコミュニケーションたれたらどうなるか。

受精卵が分裂し(細胞の塊)の状態になった段階で、

一つ一つの細胞にばらばらにすると、

前後左右上下の仲間を失った細胞はたいていが死滅する。

⇒そのうち、あるタイミング、条件で生き残る細胞がある。

自分が何になるべきか分からないながら、

分裂することだけは止めずに生き続ける細胞がいるのだ。

つまり、無個性なまま、永遠の自分を探し続ける旅人である。

これがいわゆるES胚性幹細胞だ。

ES細胞は、会話の相手が現れると自分が何者かになることを知り

専門化の道を歩むようになる。

(福岡伸一・分子生物学者08,12/18日経)

※つくづく、人間の育ち方、社会性と同じではないか。


海藻

オキナワモズクの含まれるフコキサンチンという成分に、

がん細胞増殖える機能がある。

ワカメから抽出したフコキサンチンに、

血管新生える効果があるのを確認。

シワ紫外線が皮膚に当たって生じる老化現象。

この時、体内では血管の新生を促進する物質がえるという。

・函館周辺の特産ガゴメコンブは粘り気が強く、フコイダンという成分を多く含む。

人の免疫機能性化酸化の作用があることが分かっている。

(08,12/18日経)