08,11/21(金)晴れ曇り

母の姉をお見舞いにゆく。92歳だ。時々認知症に。

分かったり、忘れたり、忘れた振りをしたり、そんなことはないか・・・。


今井橋
今井橋   古りし日を振り返りみる今井橋千曲川べはいま紅けもみじ


シクラメン 病室に日にち数へてシクラメン胸に老母は弥陀ありがてふ

ば様にシクラメンの鉢植えを抱かせて写真をパチリ。

「おごっつぉさん、おごっつぉさん。ありがと、ありがと、ご先祖さんよろこぶわ、

ありがと、ありがと」ものを口に入れてあげるとない歯で、ずっともぐもぐしてゐる。

「おいしい、おいしい、ありがと、ありがと」という始末である。

ば様は胸の前に両手をすり合わせ、始終「ありがと、ありがと」とつづけるのであった。


柳沢遺跡

千曲川風蕭条しょうじょうと土を掘る考古の人の背中黒きかも



千曲川と遺跡 遺跡を掘る人たち
長靴を履いた係官の人が親切に説明してくれる。

その間、近くのパワーシャベルもストップさせてくださる。

遺跡はどうやら部落の人たちのお墓だったらしく、

実際の部落はその上部方向にあったらしい。

今は柳沢村となり村落が点在している地域になるわけだ。


遺跡とお墓

石を上に並べてあるのがお墓である。

紅葉    老ひぬれば紅葉は山にまだらかな

思い出したり、忘れたり、また思い出したり・・・まだら呆け、というのださうだ。

山の紅葉が、まだらになってゐるところもあった。それはそれで美しい。


08,11/22(土)晴れのち小雨に

雪紅葉   老老を雪で迎へる越後かな



雪紅葉

古寺    古寺や紅葉も経の門のうち


古寺    古寺や草鞋も門に秋の雨



上越の名刹、雲洞庵である。

「雲洞庵の土踏んだか」で有名。

門より入りて、参道の石畳の下に沢山のありがたいお経が敷いてあると云ふ。
わらじ

甘酒    甘酒やおらの行く先タークラター

「タークラター」とは北信で、ちょっと“抜け作”のことを云ふ。

寺の駐車場には庵風の売店があって、甘酒も売ってゐる。

今日は寒い一日だ。そしてじきに4時になる。


カニ     カニ買うて甲論乙函人に告げ

カニ

カニ     活カニを茹でてしばらく黙もだしけり

脚が2,3本欠けてゐる。でも、甲函のカニ味噌はずっしりと。

まこ姉はしまいに酒ならずビールを注いでかきまはして、ぐっと呑んでしまった。