08,10/26(日)曇り。今日は主賓挨拶。
回し 墨東に荷風哀しむ秋の魂
たらい回しにされた挙句母子ともに死去。桝添大臣は「都には任せておけない」と言うし
石原都知事は「国の行政の責任だ」とか。医師不足が鮮明だ。行政の失敗。税によりインセンティブ、市場による適正化と機敏性を適用し、早急に産婦人科医などの不足を解決しなければならない。
スリランカ ペラヘラと何のことかと思ほへばタミル、シンハラ、キャンディーのこと
ペラヘラとはスリランカ語で行列のこと。キャンディーは昔からあるお釈迦様をお祝いする年に一度のお祭りのこと。お釈迦様の左の糸切り歯を祀った飾りが象の背中に荘厳されて、灯をともされゆらりゆらりと街中をラッパ、太鼓、鉦の調べで練り歩いていく。踊り子は古式に着飾り、その先頭の露払いだ。
民族の対立がある。スリランカの人口は=2000万人。昔からのシンハラ族は=1500万人。英国の植民地下、インドから連れて来られたタミル人が=200万人弱か。ひどいことだ。英国が撒いた種とはいへ、その厄介な種は島の北部に宿り、貧しく、ゲリラ、テロ、自爆を繰り返す。
しかし、年に一度のこのキャンディーのお祭りでは、両の民族が一緒になってペラヘラと、ラッパを吹いて踊り明かして、島の古い祭りをお祝いする。TVの番組では、シンハラの女性とタミルの男性が結婚した家族が登場し、その旦那さんが名誉のラッパ手に選ばれた。
琥珀 樹の汁の零れて土に琥珀かな
長い年月の果てに琥珀になった。スリランカの宝飾業とイギリス植民地
おでん 久々やおでん芥子をうんと塗るなんだろうね。
こほろぎ こほろぎの思ひあふれて鳴く夜かな
木の子 きの子山われも来てゐし妻を呼ぶ「おーい、お茶」ではありません。
相撲 やはらかに人分けゆくや勝相撲(高井几董きとう)
さがりも綱もお宮の紙垂しでや注連縄しめなわのこころに他ならない。その尊さに、やわらかく人を分けゆくお相撲さんがうれしい。上だ下だの普段は歯序しじょに拘泥する人も、喝采する。大相撲は浄化された絢爛たる場にわであって欲しい所以である。
几董は天明の時代の人である。この天明という時代には浅間山が大噴火している(1783年)。それが冷害をもたらし、東北地方に大飢饉をもたらすことになる。さらに天明の大火(1788年)では、御所も二条城も焼け、いやそれよりも=3万7000戸という家屋が焼け出されたというのである。幕府経済は危機に陥った。「やはらかく人分けゆくや」なのである。(横澤放川・俳人08,10/25日経)
秋刀魚 人生は短し秋刀魚は長過ぎる(宮坂静生)
猿沢 猿沢の灯の涼しさを宿にいて(中嶋嶺雄・元東京外語大総長)15歳の作。
松本清水中学校時代の修学旅行での作句である。ちなみに宮坂さんとは中学時代の同級生。
「俳句は日本の短詩、poem です。日本的美意識に生まれた詩型」多くの外国語を習えばこそ…
雛飾り 雛飾り妻と語りぬ昔のこと(中嶋晴陽)中嶋嶺雄さんの父上。俳人であった。
コスモス コスモスなどやさしく吹けば死ねないよ(鈴木しづ子)定型ならず、花鳥諷詠せず。
黒人と一緒になる。その黒人兵は朝鮮戦争で戦死する。
蕪 みちのくの木偶の坊なり赤蕪(佐藤鬼房83歳で没)底力のある歌だ。
ほと 陰ほとに生る麦尊けれ青山河(佐藤鬼房)古事記にもとづく。
野ざらし 野ざらしを心に風のしむ身哉(芭蕉)いうまでもなく・・・ぶっちぎりだ。
鳴き兎 秋深きがれ場や北の鳴き兎(川合清)ナキウサギは氷河期の生き残りとか。
クレヨン クレヨンに昭和の匂ひ秋深む(内堀綾子)
昧爽 昧爽あけぼのの潮の香に秋深みけり(小此木柊生)
秋深む もの音のかたちを持たず秋深む(二藤覚)
こほろぎ 夕月夜心もしのに白露の置くこの庭にこほろぎ鳴くも(湯原王)
志貴王子の子、天智天皇の孫。万葉集に19首残す。
心もしみじみとするまでに露の降りた夕べの庭に、アア、コオロギが鳴いていますよ。
静謐で、清らかな時間が流れる。
こほろぎ 風去りて黒き堆肥はこほろぎのなけるはたけにはこばれにけり
(宮沢賢治20歳・1916年)盛岡高等農林2年生の秋の歌。15歳から22歳までの宮沢賢治の表現手段はもっぱら短歌だった。文学の手習いを短歌によって始めたのである。千数百首がほとんど生前未発表
のままノートに残る。
☆二匹のこほろぎの間に1200年ばかりの間がある。同じようにコオロギは鳴き、同じように人は聞く。
生々流転のみ。(小池光・歌人08,10/26日経)
秋風 たかが秋風よろめいてなるものか(入沢正夫)
白萩 白萩やお骨となりし君熱し(佐藤淳子)
猪垣 猪垣の電線も解き稲仕舞(加畑霜子)
秋刀魚 春夫の詩あらかた忘れ秋刀魚焼く(向井ゆたか)
厨 妻の立つ厨秋色濃かりけり(大友常義)
数珠玉 なつかしきもの数珠玉と水引と(渡辺淑子)
水切り 水澄みて水切りの石弾みけり(古屋光男)
時差 時差を正さずに来てゐる月の客(藤井健治)
岬 秋となる岬に立ちて空と海(小村豊一郎)
曼珠沙華 曼珠沙華田を縁取りて華やげば暗くなるまで遊びいにけり(小宅葉子)
おでん 抽象画分からぬ女今日も又おでんばかりを食べているなり(有田圭介)
予報士 洗濯は午前中にと予報士は雲引き寄せて雨を降らせる(若月圭子)
松下幸之助
「三年に一ぺんくらいちょっとした不景気が来る、十年に一ぺんくらい大きな不景気が来る、ということは、かえって身のためだともいえるのではないでしょうか」
平櫛田中「守拙求真」拙を守り真を求める。
サミュエル・スマイルズ「天は自ら助くるものを助く」『自助論』