2008,10/4(土)天気晴れ
「そうだ、高尾に登らう」。
お天気は昨日の日本海高気圧(冷)からけふは太平洋熱帯性高気圧に。
いい天気だ。
「これっくらいの、お弁当もって、お出かけお出かけ、うれしいな」。
「お出かけや朝のトイレのいそがしさ」
(話しは尾篭に、この朝息子はトイレに間に合わず「朝便を山の上まで秋うらら」失礼 !)
さて。
京王線である。
新宿駅から地上に抜け出ると秋の日の光りがまぶしい。
行楽にそろってお出かけの家族が車中にあちこち、
みな笑顔で、みなくつろいで、あいらしく。
「行楽の日和父さん眠りたし」父さんはね・・・。
聖蹟桜ヶ丘では田圃が。
多摩川では白鷺が窓外をゆっくり風に舞う。
柿木が赤い実をたわわに「どの家も柿の木持たぬ家はなし」
高幡不動では5年ほど前に亡くなった友の家が
「行く駅や人懐かしく菊の花」
線路の両側は秋草が盛んである。「京王線山近ければねこじゃらし」列車にあおられて。
電車はもうすぐに終点高尾山口だ。
ケーブル駅前、およそ11時ころ。
稲荷山コースを選ぶ。
足元をホトトギスが照らす。ショウマの白もあへかに。
ホトトギス ショウマか
川沿いのここは陽が射さず、この時間でもまだ露けし。
登り始め、しばらくすぐにお稲荷さんを右に。
「虫の音に送り出されてお山かな」虫がひとしきり、
さらに驚いたことにつくつく法師もかすかに。土鳩も鳴いてゐる。
今日は土曜日行楽日和、登山道はたいそうなにぎはいである。
11;24見晴台に。ススキの穂が迎えてくれる。
「ススキの穂迎へし山のきれいかな」あれはどこの里だ。
「切り株に秋ゆくりなく降るもみち」
娘が云う。「お父さんここのお山は挨拶がないね」
「そりゃそうだよ。人が多すぎる」。
「こんにちはなくて高尾は個人主義」
11;53アザミに蝶が。
「薊野に蝶翔ぶけふの極にれ野かな」
急な木段を息継ぎながら登って、汗いっぱいにかいて
12;00ちょうどに高尾山頂上。頂上のにぎはいこの上なし。
あっちこちらにシートを広げお弁当を広げる家族のさんざめき。
まだ色づかぬ紅葉の下枝を、急な石段を下り、また登り行く。
奥高尾への山径の両脇はさらに秋草が、花野が風情をかもし出す。
紅葉平からまた下りススキの盛んな中を潜るやうに過ぎ、
ススキ 花野 ヤクシソウ
ヨメナ、ユウガギクの白、ヤクシソウの黄などの花群、薊の花も、
相撲草のたけだけしくもあり。
シヤジン草
12;40一丁平は杉の林がいつからか間引かれ手入れされ、
「城山は小仏の上なめこ汁」茶店にておでん(500円)となめこ汁(250円)をまかなう。
ランチボックスはから揚げ、てんぷら、漬物、プチトマト、唐黍、おにぎり(鮭、明太子)。
驚いたことにまだかき氷が出てゐる。こんもりと高く盛り上がったかき氷。
13;50城山から相模湖に向かって下山する。
彼岸花 地梨(信州では)
彼岸花(曼珠沙華)の枯れかかりたるも見事な群落のあり。
檜の林を過ぎる。楢、クヌギの林、栂の大木もところどころ。
ナンテン萩をちこちに。 何の花 ?
こんなファンタスティックな木の下もあり、
最後に竹林を下り、
「連れ立ちて田にゆくふりを地蔵かな」どこへ行こうとしているのかな。
背後に山々が秋の霞に青く、いまの時間はほんたうに小春に気持ちがいい。
国道20号を横断、少しく民家の間の農道をたどり、オシロイバナ、鶏頭、千日紅、
千日紅 鶏頭 黄花コスモス
「鶏頭を見て本物の鶏の如」
黄花コスモス、それに軒垣にアケビのたわわなるも見る。
そこから一気に相模湖に下る。左手に相模湖を望みながらじくざくと下り、
滝下の橋を渡ると山窩の家の庭に出る。
火は地面に直接掘られた囲炉裏に薪がくべられて、
猫がたむろし、矮鶏ちゃぼがそこいらに餌をついばむ。
矮鶏が翔んだ。
矮鶏が翔んだ。掘っ立て小屋の梁にとまった。
「矮鶏翔んで梁秋めくや水の家」
人の群れを避けて、天然に暮らす人のようだ。
棚ありて無造作にマタタビ、きのこ、などが並べてあり。価は300円ほど。
水の家近くにぐっと入り込んだ入江には大きな鰭の赤い魚が泳ぐのが見えた。
15;30弁天橋は赤く、過ぎていく陽に輝く。弁天橋にもあちこちに女郎蜘蛛が巣を張ってゐる。
両岸はうっそうと山が迫り、橋からはとほく山並みが蒼く幾重にも霞んで見える。
湖面はよどみ、湖岸にはバーヴェキューにさんざめくグループも、
また水辺にくつろぎ、釣り糸をたれる人もゐる。
対岸の急勾配の坂道を登ると山際のはらに数件のお百姓の家があった。
敷地内と家の周りに丹精された畑地がひろがって、
花々が咲きこぼれてゐ。
ダリア、秋明菊の白やピンク。カタバミの花など。
右手に相模発電所を見て右折、ダムの上を渡る。
「年寄れば手つなぐ人やダムの秋」
仲良くダムからの景色を眺める老年のカップル。
相模駅はもう少し。道路を上がり、相模湖ダム管理事務所を過ぎ、
再び20号に出、相模駅着16;09
16;22高尾駅行きに乗り、乗り換えて新宿へ、
秋の日は釣瓶に落ちて、吉祥時のあたりで急に日暮れてきた。
「秋の日は釣瓶にをちてもらひ水」
洒落て、おつかれさまでした。








































