《外為コサックダンスレポート》

2008年9月29日

(某ディーラーの独り言)

スッタモンダの米国金融安定化法案がやっと大筋で合意したようなのでリスク回避の円買いも一休みだがまだまだ油断禁物だ。

月末の実需フローは小生のポジション的には輸出勢の円転フローに期待したいね。

相次ぐ米金融機関の破綻騒ぎは日本への影響も深刻であることを肝に銘じておくことも必要だろう。例えばリーマン破綻で三井住友FG7約100億円みずほ信託銀行約120億円の損失が発生する見込み。さらに、深刻なのは体力の弱い地方銀行、信金にも多額のリーマンの不良債権を抱えているところがあることだ。

また、リーマンのサムライ債が不履行となったため東京市場での他の金融機関のサムライ債(円建て債)の発行が非常に困難になったということもある。

金融経済の世界で仕事していてこんなこと言うのもなんだけど、今回の《米金融界の破綻騒ぎ》は起こるべきして起こったということだね。本来、実物経済でオーバーフローしたお金を金融経済で運用するというのがあるべき姿なんだが、ここ15年で米投資銀行主導のもと、金融経済が実物経済を引っ張りまわすという構図になっていたんだね。世界のGDPはここ15年で30兆ドルから50兆ドルなったのにも拘らず金融経済60兆ドルから180兆ドルと3倍に膨れてきていた。まさに主客転倒の構図だ。

投資判断は自己責任で!!

Uとのへ

えらいこっちゃな~。

崖っぷち。

世界中で信用収縮。

疑心暗鬼が最高潮に。

「ダンスは終わった」。

さあ、どうなるんてせう。

逝く人や同じ棹でもま新し(智笑)

名優ポール・ニューマン逝去。83歳。もう一人のポールは財務長官。そんな役回り。

rain drops keep falling on my head・・・」

智證