2008年9月27日

味噌汁   味噌汁のうまくなりぬる秋深む朝夕冷えてきた。味噌汁が旨い。今日は茗荷を。昼は栗おこわ。

子の声   子の声を聞けば安らぐ秋深むマンションに子供が学校から「ただいま」の声が。

ご逝去   人の逝く秋懐かしく菊の花久保清子ちゃんご母堂。2年近い入院だったとか。千葉香取市。どんなセイフティーネットだったのかしらね。いずれにせよ大往生だ。


花も木も   花も木も何考へる秋の空何考えてゐるのかとんと分からない。立派だ。

相撲      意地、誇り、もみちに染まるやぐら投げ琴欧州の意地、横綱白鵬の責任、両者がっぷり引き付け合い、体がたちまち紅葉色に染まり、左を切られた琴欧州はやぐらに投げられて敗北。

マニ車    マニ車まはして主に秋(飽き)易し三人目の方は自称お気楽。

        一ちゃんは何だかそのまま倒れそうだし。

野立て    純ちゃんは野に出て謳へカンタービレ「野立てカンタービレ」優美に歌え。


2008年9月28日(日)

赤とんぼ  赤とんぼ空の底ひに集たかけり(奥西邦夫)

赤とんぼ   流木の長き潮路や赤とんぼ(植木照夫)

赤とんぼ  平壌ぴょんやんや収容所ラーゲリに見し赤とんぼ(小野田清久)

赤とんぼ  赤とんぼくりくりしたる目を見たり(智笑)

とんぼ     尻叩く番つがひとんぼや池の水(智笑)

とんぼ     古里はふるき土蔵やおつながり(智笑)赤とんぼはおつながりしたまま飛んでゐる。

蜂の仔   突き出しの蜂の仔うまき信濃かな(矢崎卓)

すがれ   すがれ追ひけふはどこまで行ったやら(智笑)すがれは地蜂のこと。かえるの肉をつけて。

時計      よそに鳴る夜長の時計数へけり(杉田久女)

けん    喧負ひて志をぞ喪ひし(相生垣瓜人かじん)

暑さ     大いなる暑さに揺られ通しなる (相生垣瓜人)

蟻      死に切らぬうちより蟻に運ばるる(相生垣瓜人)

凍てる   真底より凍てつく峠黒き富士(柳瀬正夢)1900年生まれ。無産者新聞にイラストなど描く。1945年、新宿で空襲にて死去。

CF    「人が想像できることは必ず実現できる」(ジュール・ヴェルヌ)

日教組   日教組雁ガンと云はれし初鴨来(智笑)中山成彬国交相の程度の悪い失言。

日教組   日教組嫌い好きかと芋煮食ぶ(智笑)

逝去     逝く人や同じ棹でもま新し(智笑)名優ポール・ニューマン逝去。83歳。もう一人のポールは財務長官。「rain drops keep falling on my head・・・」

手毬      これぞこの仏の道に遊びつゝつくやつきせぬ御法みのりなるらむ(貞心尼30歳)

手毬      つきて見よ一こゝの十とを十とをさめてまたはじまるを

       (良寛70歳)


政治家    「百年の大計の上に立つ真の政治家というものは、時の民衆には必ず不人気である」(会田雄次・西洋史学者)08,9/28日経

政治家    「使っている人間のうち、人格のよい人ほど警戒せよ。人間の悪いやつは、ちっとも警戒する必要がない」伊藤忠商事の初代社長だった二代目の伊藤忠兵衛は、師と仰いでいた日本銀行総裁や大蔵大臣などを歴任した井上準之助から変わった助言を受けた。(森一夫08,9/28日経) 


名号      踏み出だす空也上人小鳥来る伊藤仙女。

        彼女は上人が吐く名号をぽぽぽぽぽぽと小鳥ととらえた。

名号      ひとたびも南無阿弥陀仏という人の蓮はちすのうえにのぼらぬはなし空也上人

        信仰は王朝貴族の文化的占有物だった時代に、 ただただ「南無阿弥陀仏」と六字の名号を唱え、市中へ踏み出だしていった。ひとりひとりの人みなの睦を福祉という。人みなの福祉なくて一人の人間の安心はあるまい。この国はいま、ぽぽぽぽと安んじてみなの息となる名号を見出せないで、自己の所在に迷っている。(横澤放川・俳人08,9/27日経)


扁桃体    汝を見れば扁桃体は桃の色

メラミン    廃棄せる乳は流れて土に沁む泪もしみて牛は売らるゝ河北省石花荘

メラミン    神州の宙そらを翔べども地球では滅多メラミンの幼命おさなを奪ふ

メラミン    罪業の海の真砂は尽きぬなり漢あやも大和も綻びにけりメラミンと事故米と。