《外為コサックダンスレポート》
2008年8月25日
(某ディーラーの独り言)
先週木曜日のドル下押しは予想通りだったが、その後、韓国金融機関による米大手証券リーマンの買収観測報道で大きく上昇は若干、想定外。上下両方取るというの難しいね。米金融不安は依然くすぶり続けると思うので上値は重いのでは…?
アフガニスタン・パキスタン・グルジアがキナ臭い。為替にとっては所謂、地政学的リスクというものが発生してくる。こういった国際紛争を常に注視することは為替ディーラーにとっては欠かせないことだね。
イラクやアフガニスタンの混迷で米国の対外戦費は6500億ドル(71兆円)に膨らんでいる。現在、皮肉なことに、こういう戦費は国際的に米国と対立色の強い中国・ロシア・中東の米国債の購入で支えられている。80年代~90年代前半は日本が米国債購入で米財政赤字を支えていた。当時、橋本龍太郎首相は《米国債を売却したい誘惑にかられことが時々ある》と発言して物議を醸し出したこともあったが日本は米国の同盟国であるのでさして問題は無かった。しかし、国際的に対立色の強い国々が米国債や債券をもっているという危うさ。
これを何かのキッカケで投売りされたらドルの大暴落を招いてサブプライム問題なんてもんじゃあないほど大変なことになる。→ロシアの強力な外交カード。
米政府系住宅金融ファニーメイ、フレディマックの債券を中国は3750億ドル(42兆円)、ロシア1000億ドル(11兆円)という巨額な債券を所有しているのだ。
19日の日銀金融政策決定会合で政策金利を0.5%に据え置いた。それも全員一致という《ていたらくさ》だ。日銀総裁・理事たちはどうしてこんなに実体経済に疎いんだろう?『事件は現場で起きているんだ!』と思わず叫びたくなる鈍さ。皆、学者ばかりだからだろうね。《景気下方修正した日銀》が今、真っ先にやるべきことは利下げというオペレーションだと思うが如何?日銀は面子ばかりに拘っている。
投資判断は自己責任で!!