Bejingオリンピックがそろそろ終わる。8/8日以降を歌に並べて、行く夏を惜しむとする。
オリンピック 鳥の巣や弾で迎へる暑さかな (8/8)
北京オリンピック開会式。ミサイルもお空を睨んで。
オリンピック 虫天心貧しき国の人の列 (8/8)
1988,8,8日、ミャンマーの首都ラングーンは、ゼネストを呼びかける学生や市民ら10
万人が集合。軍はそれらに無差別の発砲、全土で3000人が犠牲に。軍はその後クー
デターで全権を掌握した。アウン・サン・スーチーさんは89年から自宅に軟禁される。
90年、総選挙。民主化勢力が圧勝したが、軍はそのまま政権を専横。08年、憲法の
国民投票をサイクロンの後で。かっての民主化勢力の勝利を否定する。。(8/8)
オリンピック 累卵とおぼしき空や夕まぐれ(8/8)
Beijingは厳しい累卵の上に。チベットの迫害、ウィグルの弾圧、四川の地震災害・・・。
戦争 人の腸人の衣飛ぶ遠花火(8/8)
Beijingオリンピック。貧しい国の選手たちも。一人参加、二人参加とか。
Olympicは派手に花火が打ち上げられたが、こちらは音は聞こえねど、クチャでグルジ
アのトビリシで、オセチアで。ロシア軍侵攻。戦争である。グルジア・サーカシービリ大
統領。プーチン前ロシア大統領はBeijingで観戦。/或いは、仏伊でロマ人を圧迫、排除
へ。
しばらくはかみさんの実家でお百姓を手伝いとする。種無しの巨峰のお盆前の出荷である。
農 盆ござれ式部を揺らす棚の風 (8/9)
葡萄の棚風。
戦争 黒ぶだう終戦の日の近づきぬ (8/9)
長崎原爆忌。
はたゝ神(雷) 古き家に雨の匂ひやはたゝ神(8/9)
夕方雷、雨。
はたゝ神(雷) はたゝ神甲府盆地を天然に(8/9)
富士山頂はうっすら白く。霰も。
涼み風 風呂に来てひげのそよろと涼み風(8/9)
スイッチョンが長いひげをそよろと。もう秋か・・・。
農 母娘して蚊に喰はれたる夜なべかな(8/9)
ぶだうの房詰め。作業場の足元には蚊遣りを焚いても。
花 おしろい花 化粧けはひ草昔飼ふてた犬逃げた(8/9)
庭の花壇に。義理のお兄さん勉さんが昔飼っていたクレちゃん
(ワンちゃん)が脱腸になって。
農 赤熟れや盆来るまへのいそがしさ(8/9)
お盆の前は需要が高い。無理無理出荷するのである。
戦争 じいさんが祈れば孫も原爆忌(8/9)
涼しい 涼しさや飛天の見する土不踏つちふまず(8/9)
飴山實・句集「花浴び」
戦争 虫干しの真中に座り涙せり(8/10)庄野千尋
立秋の前の18日間を指す夏土用にするのが本来。
泉 一村のここに起こりし泉かな(8/10)妙中正
農 椋鳥の喰ひちらかせるぶだうかな(8/10)
房に笠がかかってないのを。敵も必死である。だが、ぶだうは無残。
初穂 白鷺の翔んで初穂を嘉しせり(8/10)
初穂 白鷺の青田を不意に初穂かな(8/10)
お盆 カナブンを家で迎へるお盆かな(8/11)
高校同級生の義憲君、棚橋氏と二丁目店に。
オリンピック 檻を出てみな雄叫びやOliympic(8/11)
北島康介100㍍平泳ぎ世界新で金。「すみません。何も言えない。金メダル取れて
よかった」涙。前回アテネ「チョー、気持ちいいです」。勝負と云うことなら、自分の
展開に何か「ストーリー」を持っていなければならない(山口香)。言葉の支配から
皆言葉をなくす。みんなアニマルそのものだ。
愛 愛するものが死んだ時には、/自殺しなけあなりません。//愛するものが
死んだ時には、/それより他に、方法がない。//馬車も通れば、電車も通る。
/まことに人生、花嫁御寮。//まぶしく、美はしく、はた俯いて、/話しをさせ
たら、でもうんざりか ? 『春日狂想』中原中也
オリンピック 仕事師は「やっちゃいました」と吾亦紅(8/12)
内柴正人金。息子4歳。
夢 蝶翔んで夢は展翅てんしに収まりぬ(8/12)
昆虫標本。朝方の♀の夢。
戦争 サーカシビリちびるオセット、虻ハジア(8/13)
プーチンが前面に。サーカシビリ大統領は軽率にはめられた様子。
お中元 まほろばはもらひわらひや盆ござれ(8/13)
お盆 新盆や彼方此方の墓涼し(8/13)
水で洗われて、お花を飾られて。今年も亡くなられた方が・・・
オリンピック オリンピック水から上がる「自分色」(8/13)
バタフライ銅メダル・松田丈志。フェルプス優勝。
食 ねばねばが好きかと問へばモロヘイヤ(8/13)
暮らし TEL Box 開けし異人の夏の声(8/13)
厚生年金前のTELボックスを思いっきりオープンにして夜中。
蝉 真夜過ぎて宙に鳴く蝉考へる(8/13)
暮らし オリジンの明かり空しき夏の夜(8/13)
お盆 はらからをねむり流してわれもまた(8/14)
合歓木、弘前はネプタ。ネプタが過ぎると一気に秋だ。
戦争 終戦忌裸で祈りくらすかな(8/15)
戦争 暑き世やポチ、ゴリ押しすコーカサス(8/15)
黒海艦隊も港を、経済封鎖。
恋 数ならぬ身とな思ひそ玉祭たままつり芭蕉
食 鰍沢むなぎ召せませ暑気払い(8/15)
甥っ子の正弘(早稲田3年)、正之(高2)、照男おじさんに連れられて。有名な
鰍沢の老舗のウナギを。
戦争 一冊を読むべしけふは終戦忌(8/15)
戦陣に散り戦禍に斃れし多くの…。 靖国神社へ/小泉、安倍、太田農相、保利
耕輔政調会長、野田聖子消費相・・・。終戦の日には戦争の本を一冊は読もう。
政治 本性を出したり安倍に蝉暑し(8/15)
政治というものが「かくかくしかじか」と云うものならばそんなものは要らない。精神で
パンは買えない。ましてや経済をアジアに依存している「お蔭さま」を忘れてまで。恥
ずかしいことだ。
夏が終わっていく。蝉の鳴き声が遠慮がちになった。かわりにいつもの場所で今年も虫が鳴き始める。
残暑、大暑である。親しい人たちにメールで写真俳句を送った。
命 ちょっと鳴き少し遠くで法師蝉(8/16)
お盆 経誦みの寺から洩れる灯りかな(8/16)
お盆 大文字指からませる端居かな(8/16)
燈籠 燈籠や思ひ一点見つめたり(8/16)
燈籠 燈籠の音なき闇や紙芝居(8/16)
燈籠 燈籠の影いさぎよく下りけり(8/16)
燈籠 燈籠の手放れてより水暗き(8/16)
農 しづかなるみのりとなりし早稲ありて水路の水の光る夕暮れ(8/16)板宮清治
蝉 しみじみと蝉七年を語り鳴く(8/17)加藤賢二
日傘 白日傘廻してまこと非力なる(8/17)鶴屋洋子
まくなぎ まくなぎの混雑つれて歩きけりまくなぎ=目まとい(8/17)七木田清助
甚平 ひとことの多く甚平うとまるる(8/17)松本浩爾
ひまはり ひまはりのあんなに明るく咲くからに昨夜の嘘は許されてをり(8/17)小倉佳子
ビール のど仏ごめんごめんと上下する下戸の知らざる地ビールの味(8/17)石井経夫
カエル 正直や雨呼ぶけふの青かへる(8/17)
堀切の井戸の近くの百日草の葉に青かへるが哲学してゐる。やがて雨が・・・。
オリンピック 冬瓜のいびつの顔で勝ちまうし(8/17)石井慧柔道無差別チャンピオン
オリンピック 桃尻をむんずと伊調金メダル(8/17)「妹と歩んできた道は誇りです」と姉は銀。
夕立 大夕立上り虫鳴くすずろかな(8/17)少し遠慮がちに。
ユリ 杳とほき日を手元に照らす百合の花(8/18)
庭のあちこちに、畑の隅、土蔵の縁近くにも、思ひがけなく。
老い 八十過ぎて墓は馴染みの人ばかり(8/16)
お盆を送る。ば様は80歳。生者死者、馴染みの人ばかりである。
老い あの時代あの人たちがいとほしひ百合の花咲く去年今年かな(8/16)
雲の峰 釈迦堂に蝉鳴き犬も雲の峰(8/18)
犬がPトイレでシッコを洩らす。こまった飼い主だ。
経済 カマメ翔ぶ一斉休漁舫ひ船(8/18)全国秋刀魚漁。根室港か。
夏休み 夏休みかぎろひもゑる一人旅(8/18)
小学生などの一人旅。TVで。送り出す飛行場は陽炎がもえ立っている。
千成 わが庭に住んでみぬかと種蒔けば大千成は花咲かせたり(8/18)及川可名子
夕菅 夕菅の丘の木陰の給餌場に塩舐めに来る阿蘇の赤牛(8/18)鹿子生憲二
さくら 絢爛と逢魔が時の八重桜(8/18)武井清子
茅の輪 茅の輪てふ呆気なきもの潜りけり(8/18)中島やさか
病 百日紅少し赫かり下血せし(8/18)勉さんのお母さん89歳。心配はつきない。
オリンピック 千成や股の白さを憂ふべし(8/19)走り幅跳びフライング、女子池田久美子、残念。
虫の音 虫の音のありかを探し星月夜(8/19)富久ロータリー。不思議だ。
オリンピック デュエットし水に流せる涙かな(8/21)銅メダル
顰蹙 顰蹙はどんな花なの薔薇の花(8/21)
オリンピック ピンポンの加油豆板醤娘ごろ(8/21)19歳愛ちゃん4回戦で敗退。
処暑 処暑ていふ確かに虫の在り処かな(8/21)いつもの交番の脇で鳴き始める。
河馬 万年の水のかたまり夏の河馬(8/22)坪内稔典
オリンピック 少女たち打ち投げ走る滑り込む(8/22)上野投手ソフトボール金メダル。
農 農楽し除草機楽し汗ぶんぶん(8/22)思い出して。
オリンピック 朝原をおっちゃんと呼ぶ感無量(8/22)男子400㍍リレー銅メダル。
オリンピック TV前匹夫Pop Hopの情けなさ(8/23)星野ジャパン敗退。
オリンピック 夕涼やつひ寝過ごしてオリンピコ(8/23)つい眠ってしまった。
2008年8月25日
オリンピックはいよいよクライマックスへ。感動のあまり季語なしが続く。しばし許されよ。
オリンピック フィールドの広さや靴のすッぽ抜け(8/23松宮隆行5000㍍選手。素朴な訛り。
鐘の声 涼しさや鐘を離るゝ鐘の声(8/24)蕪村。
お盆 盆をどり影ゆらめきて生者死者(8/24)藤島光一。八尾の風の盆か。NHK日曜俳壇。
お盆 引潮に乗って走れり真菰馬(8/24)森正美NHK日曜俳壇。真菰馬がいいなあ。
花野 花野にて鈴振りおとす哀れさよ(8/24)N中村苑子。HK日曜俳壇。
月光 月光や閾しきいに川の如流れ(8/24)(8/24)上野泰やすし。NHK日曜俳壇
花 蓮 ひらきゆく蓮の吐きたる虚空かな(8/24)上野泰。NHK日曜俳壇
花 万曼珠沙華 万曼珠沙華群れて日暮れを拒み居り(8/24)高橋治、俳号・台水NHK日曜俳壇
花 鉄砲ゆり 風葬の岬鉄砲百合溢れ(8/24)宮崎静生❋風葬は沖縄。NHK日曜俳壇
オリンピック マラソンや北京秋天鳥横切り(8/24)ちょうどスタートしたあと。日本はメダルかなわず。
花 万曼珠沙華 川崎の旅籠は今や曼珠沙華(8/24)万曼珠沙華ついでに不図。
風邪 啖呵切るその咽仏葉鶏頭(8/24)娘を女子医救急へ送る。風邪か?
鶏 羽抜鶏淋し淋しと地を掻けり(8/24)柏原才子
恋 初恋の場所に来てゐる帰省かな(8/24)たなかしらほ
性 磯かまど閨の話もちらと出て(8/24)高橋静史
海月 ずる休みして横須賀へ海月見に(8/24)坂本登
オリンピック 棲み分けて金銀胴や水の中(8/24)シンクロ、ロシア1位、スペイン2位、中国3位…
風邪 夏風に赤ちゃんかへりする娘かな(8/24)帆、女子医救急外来へ送る。昨日から5回吐いた。
冴え返る ブログてふ稀代の玩具冴えかへる(8/24)季節はずれに、昨日オープン。
オリンピック 国中は負ければ偏頗銀波かな(8/24)星野Japanに侃侃諤々。
オリンピック ワンジルの野のはにかみや緑せぬ(8/24)
マラソン優勝ケニア「仙台育英」。「我慢を教わった」。走路にお辞儀をする。
オリンピック 五輪旗や胡錦、サマラン、ロゲ、ブラウン(8/24)
手渡される市長から市長へ。懐かしのサマランチ元会長も。年老いた。
戦争 ひととせをかへりみすれば亡き友の数へがたくもなりにける哉(8/24)山本五十六
戦争 蟋蟀は鳴き続けたり嵐の夜(8/24)桐生悠々、41,9/10死去、喉頭がん、享年68歳。
オリンピック 鳥の巣に紅旗五星や夏終る(8/24)
華々しくBeijing五輪は終った。経済効果7000億円割る。アテネ=8000億円
「口ぱく」、報道統制、少数民族、「責任ある大国」…。開会式より株価指数さらに下落へ。
鮭 初鮭の色秋鮭の浄土色(8/25)北海道今日。娘は会社にTEL、休む。ガチャ切り?
花 カタバミ かたばみや朝けの露にゑひしれて(8/25)曙橋公園の小さな隅に。
しぐれ 駅を出てはや秋草にしぐれかな(8/25)娘は女子医大に。会社は休む。
秋刀魚 秋刀魚焼くけふに遅れし月袋(8/25)給料袋今日渡す。家族が揃う。
「三丁目の夕日」を観る。
ひさかたの 久方の光りのどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ(8/25)紀友則/一つの秩序、ある種の永遠。
とよもす 響とよもして若葉のなだり吹く風に問はずや過ぎむわが常処女とこをとめ(8/25)古歌が描く「少女」
❋『縄文記』前登志夫/日本文化の奥にある精霊みたいなもの。和歌の世界の深奥を尋ねよ。
2008年8月26日
古里 古里へおいで水の上陸上をかのうへ(8/25)水陸両用バス、鬼怒川・湯西川温泉
烏賊 古里や烏賊の背にある海の色(8/25)函館、小山より烏賊、たらこの詰め物が届く。
父 だんまりを父の韜晦とうかい百合の花(8/26)息子は仁君とつるんで遊びに。
友 夏過ぎてしかしあなたは蔓なすび二丁目店に雅人、平田、柴田ゲバラ。
棚田 武甲山霞み棚田にトンボかなNHK昼。
2008年8月27日
カヌー 犬連れて水に漕ぎ出すカヌーかな埼玉飯能、手作りカヌー。
登山・富士山 おろがみつ登りつ富士の高さかな和田不老、富士登山挑戦。
青葉木菟 青葉木菟うろから出でて雨上がり
青葉木菟 南から雨連れてきて青葉木菟調布の杜に。子青葉木菟の巣立ち。
死 暗澹とひとつの弾やちちろ鳴く伊藤和也さん遺体で。「和也は家族の誇りです」と沈痛に父。
アフガンNGO・ペシャワール会(中村哲代表)。日本のアフガン支援総額=20億㌦
店で 甘噛みはあなた任せよ唐楓旺盛に緑の葉っぱを。札幌屋、店長とアンディと。小宮山さんは
12時半くらいにお帰りか。志賀さんは人格崩壊。境野、穂苅、みっチャン。
敬老の日は苗場山を攻めよう。
こおろぎ きはだちて去年の石垣こほろぎす去年とおんなじ場所で盛んに鳴いている。
2008年8月28日
百済観音 くわんのんのそびらやさしき春の日にただ佇ち尽くす影の不思議さ❋1940年、
一高二年生の終わりの春休みに、大和古寺を巡り、法隆寺に。百済観音像は淡い
春の光を受け、温雅なほほ笑みを浮かべていました。「夢のような情緒」「柔らかな空想」
「温和な真摯さ」。すっかり魅了されたわけです。直木孝次郎・歴史学者08,8/27日経
祭り 水かけて祭り御輿や夏ゆきぬ深川の祭りである。小宮山さんは右に左にお酔いになって。
死 またひとつ寂しさ募る秋ほたる野中みさよさん死去、75歳。妻のボランティアの人。脳溢血。
百日紅 百日紅白く咲くあり唐言葉義憲、武内、綾ちゃん、松本、碓井(政府支出に対する法律書)。
ムツカシイが立派な著作だ。武内、画素の話し。
槿 この道をまた帰るべく槿咲く穂苅、高橋徳。徳ちゃん久しぶり。偉くなった。
2008年8月29日
ケシの花 ケシの花長閑のどかに円まろくくたびれたパキスタンとかアフガニスタンとか・・・
花に蝶 花に蝶恋置忘れ纏綿てんめんじゃん関東地域八王子方面豪雨、土砂災害。
葛の葉 葛の葉の焦がれし道の野分かな京王線に土砂崩れ。
オクラ オクラの子育ち過ぎたる木偶の坊胡瓜高騰、ば様は採れ過ぎと。
災害 笑うしかなき人さへもさびしがり被災の人は少し笑い…でも。
災害 ゲンゴロウ、ケラも上がれぬ大雨かな避難勧告130万に。記録的豪雨。
災害 床の辺に上がりし水を金庫から岡崎地区悲惨。金庫傾けると水が。TVニュース。
災害 水浸し水魅魍魎東海を河童の皿もくだけ散りたり東海地方からもっと。
雷 いなびかり重たき雲の上を這ひやがて凄い土砂降りに雷鳴。
2008年8月30日
雷 雷を寝方に聞いて灯り消し夜中また凄い雷がゴロゴロと。
雷 遠花火といふもをかしき夜の雷遠花火、と言へば聞こえがいいが…
お中元 桃 雷の一夜を明けて桃届き隆現(長野の兄)より。
言葉 「欲することは毎日を邪魔する。願った方がいい」マリア・ジョアン・ピレシュ
氷アイス パッピンス溶けて怠惰になりにけり(07,7,27)金利恵。パッピンス=韓国語で氷小豆
さぶしも 愛なくば人は崩れむ人なくば家朽ち果てむ生家さぶしも(07,7,27)竹中美紀
夏の命の 蓮四日朝顔その日蝉七日夏の命の何と短き(07,7,27)清見ひとみ
災害 雨の束振り分け合羽東海道五十三次けふも笑へぬひどい雨続き。収穫直前稲、ショック。
葡萄 長雨に黒きぶだうの房割れて汁泣き流す黴て腐りぬ山梨実家のべりーAが割れ始めた。
娘 雨を聴く娘は父の毛を毟り映画インディペンデント・デイを娘と観る。脛毛を毟られる。
海水浴 夢うつついづれやさしき影落し人ら游べる夏の海見ゆ歌集「渚の日日」1989年刊。島田修二は海軍兵学校に入学し、広島の江田島原爆を目撃している。❋実朝は海の好きな歌人である。よく鎌倉の由比ガ浜に行ったらしい。「吾妻鏡」によると、「元久元年(1204年)7/23日。…将軍(実朝)の御病悩平癒の間、沐浴したまふ」とある。8月の夜は、月の光りに舟を出し、とりどりの管弦を楽しんだ、などと記されている。海水によって心身の穢れを祓い、病気を治すための沐浴であった。実朝は疱瘡の治療として海水に浴した。海水浴の嚆矢である。(佐伯裕子・歌人08,8/23日経)
秋風 なにごとも思ふべきなし秋風に 黄なる山邊べに胡桃をあさる牧水は晩年沼津に移り住み、
1928,9/17日に生涯を閉じた。
2008年8月31日
蝉 どこからかどこまで夏や蝉鳴けり東京は漸く雨上がり、うっすらと。
春寒 春寒や棄民にとほき夕ごころ(8/30)安東次男
更衣 この国を捨てばやとおもふ更衣(8/30)安東次男
鉦叩 暁あかときは宵より淋さびし鉦叩かねたたき馬追いはスイッチョ、轡虫はガチャガチャ、鉦叩はチン、チン。その音のかそけさを諷詠する。むしろ音の氾濫は痛ましくないか。耳はまずなによりも沈黙と測りあえるような音を聞き分けなければならない。それは親鸞の和讃につれ添う鉦を思わせる。「善知識にあうことも おしうることもまたかたし よくきくこともかたければ 信ずることもなおかたし」。讃歌につれて綿々と低く低く、チンと打ち、またチンと打つ鉦の心。横澤放川08,8/30日経
葭雀 葭雀二人にされてゐたりけり(8/31)石田波郷
夏は来ぬ プラタナス夜も緑なる夏は来ぬ(8/31)石田波郷
新婚 新娶とりまさをき梅雨の旅路かな(8/31)石田波郷、伊香保温泉へ、新婚妻あき子。
出征 雁かりがねや残るものみな美しき(8/31)石田波郷/昭和18年出征、息子5ヶ月
出征 秋の風萬の祷いのりを汝一人に(8/31)石田波郷/出征にあたり、息子に。
結核 水仙花三年病めどわれら若し(8/31)石田波郷/昭和23年結核再発、清瀬結核病院
蝸牛 このままの晩年でよし蝸牛(あき子句)あき子も過労からか狭心症に。(8/31)
雨 而して雨は縦にぞ飛行灯防衛庁の。一段と激し
世界 ひまはりは笑み大輪にオバマかな種吹き割れてタイにグルジアオバマ氏、民主党指名大統領に。デンバーで8万人集会。まるでロックスター。タイは反タクシン勢力のデモが首相府になだれ込み。
雨 長雨や猫かなしげに鳴きもせりベランダのかなた下で。








