【前回のつづき2日目の朝です】
足元を洗う平盤に佇み空を見上げている、夜明けにはまだ一時間程だが退屈はしない、街場から遠いこの磯の上は満天の星空だ。
水平線の少し上に北斗七星を確認した何年振りだろう、都会では夜空を見上げても北斗も天の川も見る事は出来ない。
こんなに早い時間に磯に降り立つ事は前浜では無いが、ここはジモティー父さん達のポイント。自分の釣り座を確保する為だけにサケ地蔵になる、けっしてウキフカセ組の邪魔をしない様に日の出まで自分の出番はない。
すぐ対岸はオロシア国だ。
白々と西のそらがオレンジ色に染まって来た、ガイドに糸を通しウキルアーをセットする、針にカツオを一かけら刺して気合を入れる。
朝マズメ いよいよ戦闘開始だ!