まず湖のボートフィッシングの大まかな分類ですが、船舶免許の必要なクラスと免許が必要無いクラスが在ります。
免許不要のお手軽クラス
長さ３ｍ未満のボートにエンジン出力２馬力未満の船外機は操船免許不要です、しかも船体検査（車で言う車検）取得も不必要。
俗に言うゴムボートやミニボートがそれに該当します、現在はゴムボ専用の竿立てや座面も豊富で快適な装備が満載です。 お近くのお魚天国店でも見かけたこと在ると思います。
新品のエンジンセット価格は２０万～３０万、中古品なら１０万前後で程度の良い物が探せると思います。
２馬力エンジンの良い所はヒメ鱒のトローリング（ヒメトロ）には必需品、エレキモーターをエンジンで代用出来ること。アイドリング状態でエンジンを回転させながら流せる（エンジントロ）ので、エレキやバッテリー等の余分な装備が要りません。
現地までの運搬にもトレーラーを必要とせず、ワゴンの貨物室やルーフに固定して自走も在りです。月に２～３度の釣行でしたら入漁料の一日券を購入して、このスタイルで湖に浮かぶのがお勧めです。
釣道具に関しても皆さん様々なタックルですが、運送屋はチョイ投げロッド２５号（４５００円）にフジの太鼓リール（中古８００円）を６本出してます。
餌代は投げ釣のイソメと違い特に安く済みます、ビン入りのサシが￥２８０で朝だけでしたら２～３回分は使えます。
入門者経費削減クラス（運送屋偏）
先ずは船舶免許取得から始まります、２級を勇払マリーナで昨年講習８７０００円。
自分の場合は相当古い13フィートボートと9,9馬力船外機＆トレーラー付きを、先輩のご好意でスピンパワーにリール1セット分の価格で譲り受けました、船の一部修理２万円他はエンジン整備や艤装等も自分で行い経費を削減。
エレキモーターも自動操舵（オートパイロット）はお高いので4万円クラスのハンドエレキを装着、エレキを動かすバッテリーと充電器に3万円、GPS魚探と部材で5万円。 他には船の中間検査料金やトレーラーの車検、入漁料やボートの現地置き料金は致しかた有りません。 （一番高いのは牽引車両ですね＾＾；）
他はタックル６セットと仕掛けに５万程でしょうか？ 入門者の初年度には初期投資が避けられませんが、次年度からはお安く出来る予定です。
本格クラス
小型船舶免許を２級（１級取得ならイカ釣りにも行ける）講習受けると８７０００円です。
船体は正にピンからキリまで揃ってますが例を挙げると、お安いのは新艇のヤマハ１６フィートクラスエンジン６０馬力で１８０万円。 運搬用トレーラーは６０万円以上から、ミンコタGPSエレキ２４万円、バッテリーと充電器５万円、GPS魚探７万円から。更には船を牽引するための4WD車両の用意、船体検査とトレーラ車検も当然費用は掛かります。
新艇購入の最安値の条件でこの価格、当然上を見れば家一軒買えるほどの予算が必要です。
支笏湖での釣り期間と入漁料に付いて。
６月から８月までの３ヶ月間のみヒメマス釣が認められてます。ボートの乗り入れ許可は毎年３月に千歳市役所に提出、許可証が後日郵送されてきます。
入漁料は一日券が￥１５４０（各エリアの自動販売機で購入）
ボートの持ち込み桟橋利用料金は￥１５００
シーズン入漁料金３ヶ月分は￥２７７７０。
ボート乗り入れシーズン利用料金は￥２００００。
尚、ボート乗り入れのシーズン料金払ってもボートを現地置きは出来ません、空きスペースが出るまで数年は待機状態となってます。
ボートでの竿数制限は７本まで、仕掛けの針数は３本以下とのルールがあります。釣り上げる数に付いては今の所制限は在りません。
※ 余談ですがこの料金は高いのか、適正料金なのか？
道東の然別湖のレギュレーションを見ると期間は春３３日、秋で１７日の遊魚許可と成ってます。
遊魚料金は一日￥４１１０ レンタルボート￥２０００、と成ってます。
ルールはルアー＆フライのみ許可。シングルフックのバーブレス（返しをつぶす）の義務付け。
竿数は一人１本とする、ミヤベイワナは全てリリースして持ち帰りは厳禁。（他の魚類ニジマスのキープは良いですが、サクラマスは６月中の道東は禁猟の為に釣ってはいけません）
支笏湖のヒメマスをチップと呼びます。アイヌ語のKAPACEP が CEP（チップ）と訛りこの愛称で受け継がれてきた魚です。明治２７年阿寒湖より移植されチップは関係者のたゆまぬ努力で１００年以上も守り通して来た魚、現在では支笏湖産の発がん卵や幼魚が全国の湖に運ばれて繁殖活動に貢献しているそうです。
最後にこの釣の一番の魅力は何かと尋ねられたら、日本屈指の美しい湖にマイボートで釣を出来る。こんなシュチェーションは外国の話しと決め付けてまし。、一歩踏み出せは道民はこんな環境に身を置ける訳です。更には地元でも滅多に食卓に上がることが無い高級魚のおみあげ付きと在れば言うこと無しですね。
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