2億円の資産をつくって、1億円は投資信託、1億円は個人向け国債に投資し、年900万円の豊かな生活をしていく。これが前回までの結論でした。
では、星の数ほどある投資信託の中からどれを選んだら良いでしょうか。
低コストで、幅広い対象に投資できるものがいいと思います。
そこで国内の投資信託と海外ETFを考えてみます。
一般的に国内の投資信託は売買手数料が安く(無料もある)、信託報酬(運用している間、ずっとかかる費用)が高くなっています。海外ETFはこの逆です。
具体的に、国内の投資信託「ニッセイ外国株式インデックスファンド」と海外ETF「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」に1億円を20年間投資した場合を計算してみましょう。
ニッセイ外国株式インデックスファンドは、毎年かかるコストが信託報酬等0.46%(信託報酬0.42%、監査報酬等0.04%)と高いものの、売買手数料はかかりません。
ニッセイ外国株式インデックスファンドに1億円を投資すると、売買手数料が無料、信託報酬が年間46万円なので、20年間で920万円です。
VTは、毎年かかる費用が信託報酬0.17%と低いですが、売買手数料が27ドル(楽天証券の場合)かかります。買いと売りで54ドルにもなります。
100万円ずつ100回に分けて1億円投資すると売買手数料は買いだけで2700ドル、33万4800円(1ドル=120円で計算)かかります。100万円ずつ100回に分けて売り買いすると倍の計66万9600円です。もちろん1億円を1回で買えば27ドルだけで済みますが、現実的には安値を探りながらの投資になるので、売買の回数は増えてしまいます。
VTの信託報酬は年間17万円、20年で340万円となります。売買手数料66万9600円を合わせると406万円(1万円未満切り捨て)です。
1億円を20年間投資する場合、コスト(売買手数料と信託報酬)は、ニッセイ外国株式インデックスファンドは920万円、VTは406万円となりました。
信託報酬なんて0.46%や0.17%などと小数点以下なので軽く見てしまいますが、とんでもないことです。長期にまとまったお金を投資するとなると、かなりの額の費用が必要となるので注意が必要です。


