ネットニュースは、普通一般の人は見ないけど、新聞やテレビは誰でも見るから、
でも、衣装や髪型が気に入らなくても、
右拳を突き上げる決めポーズの直後、宇野は膝をつき、さらには「安心した気持ちになった」と氷に突っ伏した。
最後のスピンからボリュームを上げた拍手を背中で感じ、顔を上げると笑って客席へ手を振った。
「いろいろな失敗をして、少しずつ自信をなくしていた。達成感は感じていないけれど、これがスタートライン」。
最終滑走の金博洋に逆転を許しても、その気持ちは変わらなかった。
4回転サルコーを抜いて難易度を落とした「五輪プログラム」のお披露目。
冒頭の4回転ループは回転不足の判定を受け、続く4回転フリップは転倒した。
15-16年のシニア転向後、4大陸、世界選手権、GPファイナルはこれで3位以内が6度。
それでも届かないタイトルを「結果は自分の実力不足」とうなずいた上で内容に目をやった。
「フリップを失敗しても、そこから立て直す練習をしてきた。フリップはただ『じゃんけんで負けてしまった』と思ってやった」
昨年11月のGPフランス杯からは納得のいく演技ができず、12月の五輪代表決定後も「こういう演技を何度も続けてしまって申し訳ない気持ち」とうなだれた。
だからこそ「後半のトーループを跳べたのがうれしい」と練習通りに2本成功させたことを喜んだ。
試合後の記者会見では初披露したからし色の衣装の狙いを問われ、マイクを握って場内の笑いを誘った。
「言っていいのか分からないですけれど…。多分、フリーは青で滑るので、このコスチュームは今回きりです」
周囲に勧められて試したオールバックの髪形も「気に入っていません」とおどけた。
肩の力は抜け、課題を語る口調も明るい。
「自分に自信を持つのが一番大事。
ジャンプの成功率を上げるのと、質を良くすること。
表現は自分に染みついていると思います」。
金メダルの期待がかかる五輪へ、後ろは向かず、前向きに進む。
からし色!?
言葉の違いで、印象も変わる、
イエローゴールドじゃなかったんだ・・・(笑)
夜空の星をつかむイメージで