広島県呉市は、戦艦大和などが建造された軍港がありました。
映画化何かで観た記憶がありますが、山のように大きな戦艦大和が静かに瀬戸内海を走っていく姿は、何か物悲しいものがありますね。
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呉戦艦大和カレー
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これもまた海軍カレーの一種になります。
海軍では、揺れる狭い船上でも、栄養価の高い食事を摂ることが必須だったため、ご飯に粘り気のあるものをかけて食べるというスタイルが好まれたのでしょう。
陸軍は、白米が兵士の士気をあげると思って白米ばかり食べさせて、かっけが多発し、多くの兵士がそれで亡くなっています。ドイツ医学に学んだために、かっけがわからなかったのだとか。
一方の海軍は、白米に麦を混ぜたりして、栄養価を高くしてかっけを防いだそうです。
人参やジャガイモが、ゴロゴロ入っているのがわかります。昔ながらの日本のカレーという感じですね。
味は濃厚で、中辛くらいの辛さがあります。やや酸味が強いですね。牛肉の塊が2つ入っていましたが、1つはすじ肉でした。噛めば噛むほど味が出る、という感じです。
箱の裏には、「語り継がれる大和の技術」とあり、戦艦大和の写真とともに、何やら書かれていました。
しかし読んでみると、それは戦艦大和がいつ建造され、いつ撃沈されたかという歴史と、最後にその建造技術が自動車や家電品の生産に応用され、日本の復興をささえたということが書かれていただけでした。
いやそうじゃなく、ここはカレーのうんちくを書かなきゃダメでしょう。これじゃあ、カレーはどうでもいいじゃないですか。
まあよくあるお土産と同じですね。ハンカチとかキーホルダーとか、ただその場所の名前や絵柄などが描かれているだけという。
でもそういうのって、「私はここへ行ってきました」って言うだけのものですから。まあそんなのでも買う人がいるから、それでいいやってことかもしれませんが。
食材に特にこだわりもないし、強い酸味はどうやら「酸味料」というもので調整したものみたいだし、海軍ではこんなカレーが食べられていたということも書いてないし、私としては、なんだかなぁ~って感じです。