同じ距離、散々走って来たのに、なぜ、こんなにペースダウンするの?

足にも来てるよ。


公園内走って2週目が始まった時である。

緊張から来るドキドキは、良い方に転ばず、足を引っ張る事に。

「もう半分」

と思う時と

「まだ半分」

と思う時では、力の入り方が全然違う。

今回は後者の方だったので、その後の走りはズタズタ。スピードはさほど落ちなかったようなのだが、ボツリ、ポツリ、4、5回ぐらい歩いた。

こうなってしまったら、もう仕方がない。

「歩きたいだけ、歩けばいい」

と自分を許し、解放してあげた。

そうなると今度は「天邪鬼アキコ」が登場し、意地でも走ろうとする。

開き直っているから、ゆっくりのつもりでも、案外スピードが出ていた。

なぜスピードが出ていたのか分かったか、というと、前半と後半のラップが45秒しか変わらなかったからである。

トボトボと歩くわ、日差しをさえぎる物が何もない道中を走るわで、軽い熱射病っぽくなり、全身が痺れて来たり。

どう考えても、グダグダだった後半なのに、前半と変わらないとは、どういう事か?

開き直りの気持ちが幸いしたのか、歩いたといっても、30秒ぐらいだったので、すぐ復活していたから、かえってエネルギーチャージ出来たのか?

待てよ…

後半に問題があったのではなく、前半だったのでは?もしかすると…

あれだ!

スタートしてからしばらく時計いじってモタモタしていた、あの時のロスか!?

とにかく眩しすぎて、文字が見えなくて、目を凝らしたり、サングラス外したり。

自分が思っていたよりグズグズしてしまったと思われる。

「そうか、確かにスタートして時計セットするのに、歩いていたしな」

どうしてもスマートウォッチ、セットしたかった理由は、途中途中のタイムを見たかったから。

だけども、日差しのせいで、時間なんか全然見えなかったよ。セット時にも、苦戦したのだから、走りの最中に、見えるわけがない。

夜、走ってる時にはそんな事なかったのに!


昼間の練習をしておけ。


そんな声が聞こえたような気がする。




スタートした時の私。

手首の時計をいじっているのが見える。