夜風が気持ちよく、夜桜、夜チューリップなど、夜ランを楽しむ毎日。
ゆったり走れば、10キロも、疲れない。
今の私にとって、10キロが、「軽め」になることが目標で、ゆっくりで良いから、10キロを切らないように走っている。
10キロの荷がまだ重い私は「今日は、走れるかな」と毎度毎度、不安からのスタート。
夜、帰りがここ最近遅くなるので、あまり長く走りたくないのもあり、「今日は、8キロでいいよ」とか、「5キロぐらいでやめておこう」と自分に優しく語りかける。
するとどうでしょう。
「いや!走る!」
と自分に反抗して10キロ走ったり、7〜8キロまで走ったら「もうここまで来たら10キロ行けるわ」と結局やり遂げてしまうのである。
自分ににまでムキになる、負けず嫌いを利用して、上手くトレーニングに繋げられないだろうか?
いつも走る駅と駅の間のコースを折り返す時、ふと時計を見てみた。
片道1.25キロのところ、9分で到着していた。
「という事は、一キロ何分なんだ?」
全然計算できなくて、あーだこーだ考えながら走って、往路を走り切り、時計を見ると、18分。
「おや?」
同じペースで走ったらしい。
いつものように、余力残しで走ったけど、案外早かったな。
私は時計を見ながら走ると、ペースがつかめるという事に今更ながら気がついた。
折り返す時のタイミングで、時間を確認する。
前半ゆるめながらも、ペースは悪くない。このままいつも通りの時間で着地するなら、歩いても大丈夫。そんな風に、自分に甘くしようとしたが最後。
「後半はペースアップだ!」
どんどんスピードを上げる。
ゴールの交差点めがけて、全力疾走。
信号のタイミングが合えば、交差点で終了して、一休み出来る!
しかし!ヘトヘトのヘロヘロで辿り着いた交差点の信号は、急にパッと青に代わり、そのまま勢いを止められず、私はそこを渡ることを余儀なくされた。
ヒイイイー!
息も絶え絶えである。
だけどコレは…もしかして…1時間10分を切っているのでは⁉️
「アレっ!?」
時計の時間は、59分で止まっている。
「ぎゃーーーー」
私はまた、一時停止を押してしまい、人生最速のタイムを拝む事が出来なかったのであった。