先日、NHKの新番組を見た。

「新プロジェクトX」

20年位前に放送していた番組らしい。

当時も、番組を見ていた夫が興奮している。

「これは、並のドラマではないのだ」

信念や、決意、決断、逆境、そしてロマン。

今、当たり前にあるものが、当たり前じゃない時代に、個人や団体が、奮闘したストーリー。

様々な分野における立役者。

世間に知られていない人物にスポットを当てて、その一挙手一投足を追ったドキュメントなのである。

この日、見た話は「東京スカイツリー」が出来るまでを追ったもので、設計者、工事現場の人達の苦悩や不屈の思いが伝わる、感動の1話。

たいへん面白かった。

人の頑張りは、かなり心に刺さる。

夫は、目元をティッシュで拭き拭きしていた。

NHKドキュメントには100%目頭を熱くさせられているらしい。

「面白かったわー」

私も感動した。

「そうだろー」


その後、用事があって、私は友人とLINEで会話していた。

その時、私はプロジェクトXの話を持ち出した。

「ねえねえ、スパルタンXって見たことある?」

「あるよ、昔、見た」

「あー!やっぱり?有名なんだー!アレって感動するよね」

「感動…?そうかなあ?笑いなんじゃない?」

「え!?笑うとこなんかある?」

初めは話が合ったが、段々噛み合わなくなる。

しかしその時は、気付かず、ずっと話し続けた。

「スパルタンX」

友人は、何故私が昔のジャッキーチェンの映画の話を持ち出したのか…訳がわからなかったに違いない。