私は運が良い。

運で、ここまでなんとかやって来たようなものだ。

苦境に陥る事がない、というわけではないけれど、大抵結果オーライだったりする。

失敗したのに、高評価だったり、出来なくて、開き直ってたら、ちゃんと完遂出来たり、しめしめ、うまくいったわい、とほくそ笑んで、何事も最後は何とかなる、と思っている。

幸運というのは容量があって、「運を使い果たす」などと表現されることもあるが、実際はどうなんだろう。容量なんてないんじゃないか?だってこんなに沢山のラッキーに出会えているのだから。

しかし、突然の雷のように落ちてくる、ちょっとした不運。今私はそれに見舞われている。

実は歯茎がずっと腫れている。7月からバイ菌と戦っていて、なかなか膿がなくならない。

バイ菌は身体が弱っている時に悪さをするものだかから、仕事の疲れだったり、ランニングの疲れだったりが重なったのだと思う。それよりもこれまでの暑さが相当堪えていて、寝不足、食欲不振が一番の原因であろう。

私は好酸球値が異常に高くなり、肺炎を繰り返す病気になっていて、「ヌーカラ」という名前の、お腹への皮下注射を毎月打たなければならない。

それが異常に高額なもので、医療費の為に、色々な事を制限せざるを得ない状況が続いている。

コロナ禍で、歯医者に行きづらかったという理由も重なり、兼ねてから問題があった口腔内の治療を躊躇していた。

一番は医療費。歯の治療は、行ったが最後、長期間に及ぶ上に、所々で高額な支払いも発生する。

「もうちょっとお金を貯めてから…」

貯められるアテなどないのに、更なる病院代が増えるのを恐れ、歯を疎かにしていたら、こうなった。

そして、昨日、様子を伺っていた歯茎がまた異常に腫れ、左半分おたふく顔になってしまった。

慌てて病院に急遽予定を入れたのに、それをうっかり仕事のスケジュールを変わってほしい、という申し出に応えてしまい、また更に腫れた。もう顎の下まで腫れている。

人生のピンチの上位になるだろう、体調不良と金欠に見舞われて、KO負けもいいところである。

やっともらえた抗生物質を飲みながら、身体の不調は、絶対様子見せず、すぐ診てもらわないとダメだ、と反省した。

抗生物質と共に、ロキソニンも飲む。

ランニングによる足の疲労で足に貼ったり…もう散々だ。

幸運と不運のバランスはあるのかもしれないとな…思い直した私なのだった。