朝起きたら、目の前におしりがあった。

それは何度もあった事なので、驚かない。

なんのおしりか、というと、のりべんとうのおしりである。

そして、のりべんとうとは?…うちの飼い猫である。

しかしながら、5キロを超える物体が胸の上にいるのは、なかなか苦しい。私は眠りが浅い方ではないので、5キロの物体を乗せたまま寝ていられる。苦しい思いをした夢によって目が覚め、やっとおしりに気付く。

夢の中で、身体が自由に動かせない!と思ったら、ちょこまかも、右腕をロックオンしていた。

二匹に完全に支配されている。

猫の飼い主は、猫に支配されている事を実は喜んでいる場合が多い。

人によっては「下僕」と言って猫に尽くしている人も。

高いフードを買い、キャットタワーが増え、いろんな味のチュールを買ってやり、ふかふかのマットも用意する。

ふかふかのマットは、のりべんとうが、すぐに、反応した。

マットをシャカシャカやっている。

「穴掘ってるみたいだな〜」

と思った瞬間だった。

「あっ!!」

ふかふかのマットにのりべがう●こしてしまった。



のりべんとうは何事もなかったかのように、悪事のあとものんびりしている