ソダシ  白毛 牝馬 5歳

母 ブチコ

父 クロフネ

この度の安田記念に出走し、2番人気という高評価ながらも、7着に敗れた。

最後の直線で存在を見せ、抜けてくるかなーと手に汗を握りしめていたが、先頭集団から抜け出せず、伸びを欠き、7着となった。

スタートから先行していき、中段前側にいるソダシ。その真っ白い馬体ゆえ、当然ながら一番目立つ。

騎乗している各ジョッキー達も、一目でその位置が分かるので、マークしやすいだろう。どのレースも上位人気で出走するソダシは、よほど思い切った作戦でも立てない限り、好位置に付けたとしても、必ず狙われる。

私はその時ソダシの単勝だけを買って喜んでいて、外れたけれど悔いはない。

なぜならソダシは無条件で購入する馬だからだ。


私が、1レースから手を出して、競馬の楽しさを満喫していた90年代、「競馬最強の法則」という雑誌を買っていた。

女性のファンを積極的に取り込もうとし始めて、JRAのCMも随分オシャレになり、「キムタク」まで起用していた時。

雑誌にも、女性記者がコラムを書いていて、あ〜でもないこ~でもない、ハズレたレースについて、モツ煮込みなんかをつつきながら、反省、後悔、タラレバ話をクドクド…。

あんなに読んでいたのに、その方のお名前を忘れてしまったが、彼女には「牝馬と芦毛は無条件に買う」というルールがあった。

私も当時、牝馬好きというのもあり、彼女の考えに共感を覚え、雑誌を買った時一番初めにこのコラムを読んでいた。

牝馬、にしても、芦毛、にしても、その活躍の数の希少さが彼女の印象に残ったのだろう。多勢に無勢な状態なら、人はそこをつい応援したくなる。

少ないから、勝てる確率は低いし、勝てた時は、非常に目立つ。牝馬で芦毛‥‥その宝くじのような馬券にいつまでもしがみついていた。

しかし、この度ついに芦毛どころか白毛の牝馬の登場だ。この馬を応援せずに、何を応援するというのだ。

阪神ジュベナイルフィリーズの優勝の後、2021年の桜花賞では、圧倒的な強さを魅せつける。私は「ユニコーン」が、空を飛んでいた!とまわりに吹聴していた。当然ながら泣きながら見ていたし、その先の素敵なドラマを思い描いて、はしゃいでいた。

競馬好きな職場の上司と、ソダシについて話に花開く。ただし、上位人気馬を絡めず馬券を買うのが好きな人。誕生日なので、お世話になっているからプレゼントを用意した。毎日忘れないで‥。心を込めてソダシを送った。


抱きまくらを三越で購入
カバーを外し

桜花賞の馬番を付け
カバーを被せ
出来上がり!

アハハハハハハ

こんなのを楽しむのはきっと私だけだろう。