それではまずは昼間の出来事など。
のたのたのた...
(↑のたのたと仕事をしているカバ太郎)
...ん?
(↑やる気がないのですぐ他のことに気を取られる)
このパラパラという音は...
とととと!
(↑窓に駆け寄る。こういう時だけは俊敏)
きゃー♪真っ白!!きゃーきゃーきゃー♪
あ、南国の皆さん、雪というのは音もなく降ると思ってるでしょう?
(いやそれ以前に南国には雪が降らないんだけど)
でも東京とかたまに振るじゃないですか、雪とも思えないような雪が。
(↑東京を南国だと思っている)
堅くしまった細かーい氷の粒の雪太郎君は風で叩きつけられるとパラパラと軽やかな音を立てるんです。
知らないでしょうけど。くっふふふ
(...)
ああ、嬉しいなぁ。
週末苛酷な地を旅してきたことへの神様からのご褒美かしら?
「...」(←苛酷な地に生きる都民)
神様—!ありがとー!!
(↑徹底的な無神論者)
だったんだよ、確かに。
(は?)
それが何よ?
あっという間にぐちゃぐちゃにされて。
ああ、悲しいなぁ。
「フッ、あとはただ寒いだけの北海道」(←都民の逆襲)
フッ、じとじとと気持ちの悪い気候より余程いい。フッ
何しろあれだけ脱いでもじとじとしたんだからな。
(は?)
羽田に到着してまず化粧室に籠り、フンをしながら脱げるものは脱いだのだ。
(何もながら作業でしなくとも...)
何と言ってもこちらは出てくる時寒かったからなぁ。
天気予報によれば、東京の方は最高気温が19℃になるとかだったから、幾らなんでもダウンを持って歩くのは嫌だと思って、なるべくかさばらないショールにしたのだ。
でも気温はそんなでもなかったんだよ。
実際、機内でも「只今の羽田空港周辺の気温は14℃」とアナウンスがあり、「何だ、そんなもんか」と安心したし、降り立った時もいつものようにすぐ「うげー」となったわけではなく、「おお、結構涼しいかも」と期待したのだ。
それでもどうやら4月というのに冷房を入れているらしいと呆れつつ、それじゃ外出たら暑いだろうと目一杯脱いだ!目一杯!
おかげでここで一気に荷物が増えた。
これじゃちょっとスカスカすぎて寒いかな?
と思いつつもまずは腹ごしらえを、と空港内を歩いていたら...
...じとーっ...じとじと...
ううっ...何なの?この湿度。
冷房というのは除湿効果もあるのではなかったか?ううう...気持ち悪い...このじとじと加減...
しかも適当にお店入ったら、何だか不自然に寒い。
やーね、こんなに冷房使っちゃって。
環境への配慮もしてよ。
しかもそれでも湿度は高いらしいから始末が悪い。
まぁいい。よくないが。
まずは腹ごしらえが先。
とパスタを一皿食べ終わってジュースも飲み終わって、あと一皿頼むかデザートにするか迷ったのだが。
(...)
その前に電車の時刻を確かめておこうと調べたら...
「ええ?!」
5分後の電車に乗らないと間に合わない?
そんなにゆっくりしたつもりはないのだが。
疲労で弛緩してたから、時間の感覚狂ったのか?
こうなるともう一皿どころじゃねえ。
わー!!どどどどど!
(↑疲れていてもこういう時は走れる)
な、何とか乗れた。はーはーはー...
ううっ、電車の中もじとじとが凄い...
(それは走ったからです)
いんや、湿度が高過ぎる。
でもこれで余裕を持って会場へ...
その前にちょっとひと眠り。
...え?ちょっと待て。
チケットまだ持ってない。
(...)
そうだった...
予約はしたけど、クソ忙しかったから羽田のファミマで発券すればいいと思ってたのだ。
おかしいな、その程度の余裕は十分ある便にした筈なんだが。
えーと、渋谷に着くのが開演15分前。
道すがらで1番近いファミマは...
ふぇーん、寝ていたいのにー。
で、まずは品川に到着。
フッ、ここまで来れば勝手知ったる山手線内。
チケット発券のため、できれば検索で出て来たのより1本早いのに乗りたい。どどどどど!
と走りたいところが...
...何なの、この人混み?
うじゃうじゃと後から後から。
うげー、見てるだけで嫌になる...
こんなに人が多いから、不快指数も上がるんだよ。
そういえば私はこういう人混みでもバスケ並みのフットワークで駆け抜ける術を持っていた筈だが...
のたのた...のたのたのた...
(それがバスケ並みのフットワークで?)
いやそれが...
間違ってもこんな人混みはできない美しい中島公園を歩いてコンサート行くのが常になってしまっている上、疲労と荷物で...のたのたのた...
お、山手線だ。
えーと渋谷に近いのはどっち側だっけ?
(それが勝手知ったる山手線で?)
どっちがどっちなんてことまで覚えてないわい!
などという一瞬の迷いが仇になり、1本早いのは逃しました。
ま、まぁいい。
次のでも急げば十分間に合う。
あ、来た。
人がうじゃうじゃ湧いて出るのは嫌になるが、電車が後から後から来るのはありがたいなぁ。
(人がうじゃうじゃいるからこそです)
そうなんだよなぁ、あれだけすぐ来ても混んでて座れもしない...
やーね。
(...)
で、渋谷に到着。
まずはファミマに直行!どどどどど!
...と走りたいのにこれがまた物凄い人混み。
最初の関門はまずあのスクランブル交差点。
あそこは今や海外でも有名な観光スポットだとか。
けっ、ただ人がうじゃうじゃしてて、あっちこっちのスクリーンがそれぞれに大音量でが鳴り立ててるだけのこんな下品な場所が有名スポットとは情けない。
まぁ美しい田園風景見慣れてる人にしてみれば却って物珍しいのかもしれないが。
そういうのって1度で沢山だろうね。
あそこ見たさに2度も3度も来日する外国人というのはそうはいないだろう。
四季折々の移ろいがあるわけでなし。けっ
日本にはもっともっと美しい誇れる場所があるのに。
ああ恥ずかしい...
(何も恥ずかしがらなくても)
なんかね、海外で有名な日本のものって、本来有名でなくていいものばかりな気がして。
交差点を抜けても人混みは変わらないし。
そういえば忘れていたが、この日の会場であるオーチャードホールは、東京時代から一番避けたいホールだった。
(何で?)
立地が悪い。
(...)
何であんな下品な界隈に建てるのだ。
(↑人混み=下品という決めつけで言っている)
そぐわないんだよ、街並みと文化的な催しの会場が。
ところで...
今回東京までアルミンクさんを聴きに行ったわけだが、実はイングヴェイも同じ頃東京に来てる筈と記憶しておりまして。
(それが何か?)
えーと...そう言われると別に何がどうというわけでもないんですが。
でも何となく行く気がますます湧いたのも事実です。
そちらの公演も同日だったと記憶しておりましたし。
(アルミンクさんの後イングヴェイの方も梯子しようと?)
フライトの関係でそれは無理だろうとは思いましたが。
というか、後で見てみたらイングヴェイたちの東京公演はその前日だったんですな。
チケットも高い!
まぁあちらはあちらで凄いメンツが揃ってたみたいですから。
でもそういえばオーチャードへ行く途中にイングヴェイが使ってるのと似たようなギターが一杯置いてある楽器屋さんがあったっけ?くっふふふ
(そこへイングヴェイが来ると?)
いやまさかこんな汚い街中で買い物するとは思いませんが。
「一々頭に来る奴だなー」(←渋谷が好きな人)
おっと急ごう。
ファミマで発券に手間取り、貰ったチケット鷲掴みしてダーッと急いだのが3時5分前。
い、急げ、何としても...間に合わせるのだー!!!だだだだだ!!!
えーい、どけどけー!!!はーはーはー...
(楽器屋だよ?)
それがどうした!はーはーはー...
(...)
本当は開演前にトイレにも行きたいし、コンタクトも入れたいが。
もうそんな悠長なことは言ってられない。
とにかく開演までに入るのだ!
かつて憂い君が素晴らしい演奏でトイレを忘れさせてくれたように、アルミンクさんもきっと忘れさせてくれるだろう。
(...)
またこの際物体Xと化した王子様を見てみるのも乙かもしれない。
どうせよく見えない席だし。
とにかく"あの音"さえ聴ければ...!!!だだだだだ!はーはーはー...
そして辿り着いたホール。
やっぱりもうあまり人がいない。急ごう!
と思ったら...
ん?
階段の踊り場で室内楽演奏中?
最近のオケは本プロの前に室内楽演奏を披露するのが流行りだし、今回もあるのは知っていたが...
まだやってるなんて随分と悠長じゃないの。
それとも開演が延びたのか?
何にしてもこれならトイレ行く時間もありそうだなぁ。
とりあえずスタッフに聴いてみよう。
「開演まであとどの位ありますか?」
「今3時ですのであと30分ほどです」
...え?
(また開演時刻を間違えていたな)
えーと...
普通は2時とか3時とかきっかりじゃないの!
こんなことなら...
あと一皿...
(...)
いやもう少しゆっくりしてられたのに...
ま、まぁいい。
遅れるよりはずっといい。
トイレも行かれるし、コンタクトも入れられるし。
さてと、そこまでして聴きたかったプログラム。
アホの皆さん、何故かわかったかね?
「開演時刻を間違えるようなアホにアホ呼ばわりされる覚えはない」(←皆さん)
まず前半のブラームス、協奏曲。
これはもう言わずもがなでしょう。
アルミンクさんのブラームス協奏曲はこれの前に2度聴いたがどちらも素晴らしかった!
(協奏ですからソリストが大事なのではないでしょうか?)
かっかっか!心配召さるな。
(...)
2度ともソロが要らない位オケに耳を奪われましたから。
今回もどんなピアニストか知りませんが、ダメならダメで無視すれば大丈夫でしょう!かっかっか!
(...)
それ位素晴らしいのだよ、アルミンクさんのブラームス協奏曲は。
...と...思ってたんだよね。
(おや...)
更に後半の「シェエラザード」。
わかるだろう?
(もっとわかりません)
どうしてわからないんだ!
(お初じゃないか!)
はぁそういえば触れたことなかったですが。
(それでわかるか!)
うーむ、そう言われれば...
これ割と好きなんだけど、余程の指揮者でないと聴けないだろうな、と前から思ってまして。
やりようによっては相当つまらなくもなるが、相当な指揮者なら非常に魅力的になるだろうと。
しかも何となくアルミンクさんがやりたがりそうな曲だなーという気がしてたんですよ。
結構な大作だし。
なもので、前々からアルミンクさんがやってくれたらなーというのはあったんです。
それを...逃すわけにはいかない!
と、こういうことだったんですの。
ということで結局演奏まで入れませんでした。
(...)
あ、ところでこの時の室内楽演奏ですが。
クロークに化粧室にと慌てていたもので、皆さんのように悠長に立ち止まって聴いてたわけではなく通りすがりに耳に入ってきただけなんですが、これがなかなかで。
本番前の余興程度に考えてこれまで聴いたことなかったですけども。
本気度が伝わるような迫力があって、随分といい演奏でした。
あれならもっと早く行ってちゃんと聴く価値あるかも。
確かピアノ三重奏でしたが、やはり首席クラスなんでしょうか?
クソN響も首席クラスともなるとやはりさすがということで。
(...)