看護師さんが


「悪阻は突然キリが晴れたように

なくなる日が来る」


って言ってました。




わたしは、そんなに

スパッとつわりがなくならず、


普通においしく食べられるけど、

食べた後の気持ち悪い感じは残り

2月頃まで続きました。




それでも、つわりと上手に

付き合えるようになってきたので、


母が京都に帰ってからは

家事をしたり、おやつ作りをしたり、

むすめっ子の保育園の行事に参加したり


それなりに楽しく

妊娠中期の安定期を過ごしました。








この入院で、むすめとはずいぶん長く

離れ離れになっていたので、


わたしを見ると、甘えたい欲があふれ出るのか

気づくと、むすめっ子がすりすりと

すり寄ってくるのでした(笑)





そんな、むすめっ子ですが

お手伝いもよくしてくれました。


嫌いな買い物につきあってくれたり、

荷物をのせた旅行用のカートを

すすんでひいてくれたり。


とても、たのもしい味方でした。







冬休みには、かいけつゾロリの

映画を見に出かけたり、

電車に乗っての、おでかけもできるように。




気まま、着のまま、そのまんま。






気まま、着のまま、そのまんま。



雪あそびにも、つき合ったり




はじめての習い事 (3ヶ月の体験) の

送り迎えをしたり。




おなかも順調に大きくなり、

日々を楽しく過ごしていました。




ところが、1月も終わろうかというころ

急にむすめっ子が

保育園の通園途中にある

おじぞうさんにお祈りをするようになりました。




なんてお祈りしたか聞くと


「しみませんように…。」


と言うではありませんか!?




当時むすめっ子は、「死ぬ」 ということを

「しむ」 といったりしてました。



「しみませんように」 は

「死にませんように」 ということなのだそうな。




子どもってちょっと

不思議な力を持ってるようなところがあるから

(…とわたしは思ってる)


どきんとしました。


近いうちに、むすめっ子の身に

なにか起きるのではと不安になりました。




それから一週間。


幸い特に何事もなく、毎日が過ぎていきました。




そして、節分の日。


ちょうど休日だったので、

家の中でまめまきをしました。






気まま、着のまま、そのまんま。


こーんな、おバカなことをしてみたり。



恒例の巻きずしと茶碗蒸しも作りました。

まわりの邪魔にもめげず
一言もしゃべらず、巻きずし一本を
完食したむすめっ子。





なにを願ったのか聞いてみると、


また 「どうかしみませんように」 と

いうではないですか。




こわっ (。>0<。)


なんなんやろ…。




なぜ、そうお願いするのか聞いても、


「わからない。そうおもうんだもん。」


という答えだけ…。




胸のもやもやは消えぬまま

節分の夜はふけてゆくのでした。









気まま、着のまま、そのまんま。




入院8日目、お茶を一口飲みました。


久しぶりの口からの摂取。


意外とおいしい。

でも、一口飲むのが限界。




水分を500ml飲めるようになったら

点滴を1本減らせると言われたけど、


500mlの壁は、想像以上に高く…。


点滴が1日4本から3本に減ったのは

入院20日目のことでした。




スローペースではありましたが

徐々に、食べられるものも

増えてきました。




入院以来、初めて口にした

固形物は、キャラメル。


その後、じゃがりこやとんがりコーンなど

塩気のきいたお菓子が食べられるようになり、


次にヨーグルト、アイスを口にすることが

できるようになりました。


そしてついに!小さなおにぎりが

食べられるようになりました!!





食事は、すべて持ち込み。


食べられそうなものを、母に頼んで

持ってきてもらっていました。





母がにぎってくれた、

幼児が食べるような小さな塩むすび。


「おいしかったから、また、持ってきて!」


電話でそう伝えると翌日。



おにぎりが、すごーく大きくなってて

笑えて泣けた。



こんな大きいの、

まだ食べられへんねんけど(^▽^;)



と、一人でつっこみながらも

しみじみと親の愛を感じ(笑)



ずっしりと重くなったおにぎりを

ベッドでほおばるのでした。





こんな、親の助けもあり、

1カ月の入院中、結局1回も病院食を

食べることはありませんでした。



・きゅうりもみ

・豚汁

・小松菜のおひたし

・なすの揚げつけ

・筑前煮



いろいろとわがままに応えてもらったおかげで、

食事量も増え、入院27日目、

38歳の誕生日に無事退院♪



自宅に戻ることができました。









入院をすすめられたからといって、

すぐに入院できるわけがないじゃないか。



真っ先に浮かんだのは

むすめっ子の顔。



どーしよー。゚(T^T)゚。



迷ってると、先生にこう言われました。



「よく家族と相談して、決めたらいいよ。

 ただ、このまま良くなるとは思えないし、

 お母さんの体力がこのまま落ちていくと

 妊娠継続が難しくなる場合もある。」



この言葉がいちばん効きました。


せっかく、授かった生命。


今度こそ、後悔しないように

なんとしても産みたかった。




で、だんなに相談し、2日後入院。




入院すると同時に

24時間休むことのない点滴がはじまり、

胃をからっぽにするために

絶飲食が1週間続きました。




無理をして食べなくてもよくなったし、


病院では、毎日最低でも2回

赤ちゃんの心音を聞かせてくれるので、


わたしは気分的にもすごく楽になりました。




おまけに、うちのことは

京都の母が引き受けてくれたので

ずいぶん安心感がありました。




ただ、むすめっ子は環境が変わり

すっかり不安定に…。




面会に来ては、ベッドの上で

トランプをしたり、絵を描いて遊び





時間がくると、泣きながら帰るという

お互い、つらい日々でした。






食べること=吐くというイメージが

出来上がってしまっているわたしは、

すっかり食べることが

怖くなってしまいました。



食べ物の話を聞くだけでも

写真を見るだけでも気持ち悪く…。



むすめっ子が

「おすしやさんごっこしよう♪」と

持ってきたお寿司型消しゴムでさえ、

うっぷ =з って感じ(笑)




悪阻は、一般的に安定期を迎えるころに

おさまると言われていますが、



本当に食べられる日が来るのか…。



先の見えない日々でもありました。