名詞 อภิเษก ( aphísèek 、水注ぎの儀式による任命) | タイ語、単語帳の素材?

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2015年5月下旬にタイトル変更。
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〔最終更新:2019-4-16中規模修正後〕


名詞 อภิเษก ( aphísèek、 อะ-พิ-เสก

【 意 味 】 水注ぎの儀式による任命

【 用 例 】 ア.พระราชพิธีบรมราชาภิเษก
        イ.พิธีราชาภิเษก
           ウ.อภิเษกสมรส
 


《解説》

 この単語には、「水注ぎの儀式、水注ぎ式、水注ぎの儀式による任命」といった意味がある。

 用例アは、タイの新聞をみてると最近良く見かける表現である。タイの王族用語の一つで、付属物を外して王族用語でなくすと、用例イの形となる。


 先ず用例イについて、これを分解してみると、พิธีราช(ราชา)อภิเษก となる( で始まる単語の合成では、 が母音 に綴り変化するパターンがあって、その逆をしてみたもの。この綴り変化はわりとよく見かけるけど、タイ語文法での名称は何と言うのだろうか?)。
พิธี は「儀式」、
ราช は「王室の、王の」(ราชา も同旨)の意味で、
全体では、〈王の、水注ぎの儀式による任命の儀式〉の趣旨で「戴冠式、即位式」の意味となる(他国の戴冠式で、水注ぎの儀式は多分ないだろうけど・・・)。

พิธีราชภิเษก とを王族用語化すると、それぞれ พระราชพิธีพระบรมราชาภิเษก になるらしい(理屈は知らないけど・・・)。
พระราชพระบรม はいずれも「王室の、王の」の意味(いずれも更に分解できるけど、訳が分からなくなるので・・・。二つの違いは良く分からないけど、印象としては、前者の方が国家的・公的という意味合いが強くなるような気がしていて(例えば「王宮」は後者を使って พระบรมมหาราชวัง)、この場合だと家の家長を継ぐという側面が私的な要素という感じ???)。
พระราชพิธี では「王室の儀式」の意味で、国家行事的なものを指していると思われる。
พระราชพิธีพระบรมราชาภิเษก とが結合すると、後ろの พระ 外れて用例アの形となるらしい。


 用例ウ อภิเษกสมรส については、สมรส は「婚姻、結婚」で、全体では〈婚姻の水注ぎの儀式〉の趣旨で「《王室》結婚式」の意味。
タイのテレビ・ドラマを見ていると、結婚式の場面と言えば、水注ぎの儀式の場面が多いので、庶民もこの儀式をやっているのだろう。


 ついでに、「アピセーク」と聞いてバンコクの主要な大通り ถนนรัชดาภิเษก を思い出す人がいるかもしれないので見ておこう。

รัชดาภิเษก は、ราชาภิเษก の分解パターンと同様 รัชดอภิเษก と分解できて、
รัชด [รัดชะ–] (あるいは รชตะ  [ระ-ชะ-ตะ])は「銀、銀の」「25周年、25年を記念した」の意味で、
全体では〈25年を記念した水注ぎの儀式〉の趣旨で、特に「国王即位25周年式」の意味らしい(王族用語化されると、พระราชพิธีรัชดาภิเษก かな)。

名称から明らかなように、バンコクの ถนนรัชดาภิเษก は、前国王の国王即位25周年を記念して作られた道路らしい(この道路については、ソイ番号の付き方から、ソイ・アソークの終わりからラドプラオ辺りまでの直線道路と長年思っていたけど、次のサイトをみるとバンコク中心部を囲む大きな環状道路らしい、と知って個人的に少し驚いているところ)。

ถนนรัชดาภิเษก https://th.wikipedia.org/wiki/%E0%B8%96%E0%B8%99%E0%B8%99%E0%B8%A3%E0%B8%B1%E0%B8%8A%E0%B8%94%E0%B8%B2%E0%B8%A0%E0%B8%B4%E0%B9%80%E0%B8%A9%E0%B8%81


【 英 語 】 water-pouring ceremony, appointing by water-pouring ceremony
【泰泰解説】 การรดน้ำ, การแต่งตั้งโดยพิธีรดน้ำ

【用例和訳】 ア.《王室》戴冠式、即位式。イ.戴冠式、即位式。ウ.《王室》結婚式。