ブラフマンの発展・神への昇格 。 | 神聖寺 隆健 090-3085-9732

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神聖寺 隆健 (しんしょうじ りゅうけん)
真言宗、法事と供養、仏教世話ばなし



上の梵字は私、隆健の筆による、般若心経(サンスクリット語)からの一文字です。
ブログを途中からお読み頂いた方々の為に、過去のブログを、改めてご案内させて頂いております。なお、私のつぶやきは実生活には何の役にも立ちません。謝謝。
つぶやきを進めましょう。

ブラフマンの発展・神への昇格 。
古代インドの歴史について。
本日、隆健のつぶやきは、眼を閉じて古代インドに向かいます。
『ブラフマン』とはバラモンが口から唱える『呪いが掛かっている言葉』と意味されます。
やがて、これに神の力が加わり、神が力を与えてくれる聖なる言葉と解釈されるようになりました。

聖なる魔術的な神の力が備わっている神秘的な言葉となるのです。(何だか良く分からない語彙の羅列になってしまいました。ニュアンスだけ分かって頂ければ結構です)
『ブラフマン』は=『サンスクリット語』です。

『ブラフマン』なる言葉そのものに神的意思があるとバラモン達に解釈されるようになり、ここに『ブラフマン』(呪力ある言葉)は、この世の一切の諸現象を成立せしめている大きな霊的存在、正に『神』そのものと象徴される言葉にまでなっていくのです。
『ブラフマン』は中国で漢訳されると=『梵(梵と言う神)』となります。

皆さん、梵字の「梵」の漢字の意味お判りでしょうか?平凡の「凡」ではありません。
さて、話が前に戻ります。
『ブラフマン』は『聖なる呪いの言葉』の意味がありましたが、『呪いの言葉』そのものは言葉であり・語彙の羅列であり、口から唱えていく音声です。
【参考に・当時は文字がありませんでした、記憶で伝承して行く世界です】

この音声が神に通ずる声とされ、神そのものを表す声とされ、サンスクリット語のこれらの音声は「森羅万象の最も聖なるもの」と教義づけられました。
みなさん、空海の密教は=真言の密教です。
お解かりでしょうか?

この『ブラフマン』の言葉が、『真言』(サンスクリット語で発音)ですよ。これをヒンズーも密教(タントラ仏教)も踏襲したのです。言うなれば真言密教の阿闍梨は古代インドの『ブラフマン』を唱えているのです。
どうでしょうか?だんだん密教とバラモン・ヒンズー教が『ブラフマン』と真言で、くっつき始めてきました。
眼を開いて本日のつぶやきは終了です。