『菩薩』像のさらなる発展!文殊、観音と続々、誕生。 | 神聖寺 隆健 090-3085-9732

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神聖寺 隆健 (しんしょうじ りゅうけん)
真言宗、法事と供養、仏教世話ばなし



上の梵字は私、隆健の筆による、サンスクリット語・般若心経からの一文字です。
ブログを途中からお読み頂いた方々の為に、過去のブログを、改めてご案内させて頂いております。なお、私のつぶやきは実生活には何の役にも立ちません。謝謝。
つぶやきを進めましょう。
『菩薩』像のさらなる発展!文殊、観音と続々、誕生。
『菩薩』像は変化します。
「『覚り』を求める人〔自利・利他に拘わらず〕」から「『覚り』を備える人」に。
『菩薩』の理想像はさらなる発展をして行くのです。
そして、『菩薩』とは、既に『覚り』を備え、『仏陀』たる資格があるにも拘わらず、あえてこの世にとどまって「荒海におぼれる人々を救済」する、と言う『菩薩』像と成って行きました。
『菩薩』はまったく『仏陀』と同様に尊敬され、人々から愛され信仰されて行き、色々、多種方面からの要望に応えるべく、『普賢(ふげん)菩薩』『文殊(もんじゅ)菩薩』『観音(かんのん)菩薩』『弥勒(みろく)菩薩』など、数々の『菩薩』が誕生するのです。
思い出されるのは空海が高野山で『万灯万華会』催した時の『願文』です。
「虚空尽き 衆生尽き 涅槃尽きなば 我が願いも尽きなん」と。
「無限の大空、存在する限り、生きとし生けるものがいる限り、『覚り』の世界がある限り、私の衆生救済の願いは尽きることなく続く・・・」と言う。
これこそ大乗仏教の『菩薩精神』の具現を誓う空海の意思表明であろうと思うのです。空海の真言密教は大乗仏教、『菩薩道』のまさに具現「実践の世界」なのです。
それが=空海の教え『即身成仏』の世界へと繋がるのです。