上の梵字は私、隆健の筆による、サンスクリット語・般若心経からの一文字です。
ブログを途中からお読み頂いた方々の為に、過去のブログを、改めてご案内させて頂いております。なお、私のつぶやきは実生活には何の役にも立ちません。謝謝。
長いこと、物質についてご案内をして来ましたが、ここから、物質とは何か？そろそろ最後のつぶやきに入りましょう。
この『物質』の世界（あらゆる物質世界）をひとつひとつ把握することが『密教の瞑想』に必要です。
なぜなら、ひとつひとつの『物質』を『空』の世界に転換（消滅）することが『密教の瞑想』であり、古来、大乗仏教が求めていた『止法』『観法』なのです。
『物質』を『空』の世界に転換（消滅）することができるということは、逆に『空』の世界から『物質』を転換（誕生）することも出来ることになります。
天台宗の天台密教『最澄』はひとつひとつの『物質』を『空』の世界に転換（消滅）することを『密教の瞑想』として『止法・観法』（天台密教）の世界に入っていきました。
真言宗の『空海』は逆に『空』の世界から『物質』を転換（誕生）することができる『止法』『観法』（真言密教）の世界を発見したともいえます。
ここが真言宗、真言密教の『空海』と天台宗、天台密教の『最澄』との実践の違いです。
『空海』が天皇・貴族・各宗派の僧侶達に、実力を認められたのは、現実世界で彼らの目の前に『大日如来』を『顕現』（誕生）させたからとの『伝承』もあります。
そうでなければ日本の最高権力者である天皇・貴族が『成仏理論』だけで『空海』に心服するわけがありません。
天皇・貴族・各宗派の僧侶達が驚愕するほどの何かの立証があったはずです。
このあたり、どのような『立証』があったか？を探るのもロマンかと！
何もないところから『物質』が誕生する！
言い換えるならば、『空』から『風』が生まれ、『火』が誕生し、『水』が生まれ、そこに『地』が広がる。これは『天地創造の逆順思想』です。
密教（真言・天台）の『五輪の塔』は『地・水・火・風』から『空』と順番に積みあげられています。これをア・ヴィ・ラ・ウン・ケン＝ア・ヴァ・ラ・キャ・カと読みます。
この順番は誰もが知っています。
しかし、実は、真の密教たる『空海の教え』は、逆に『空』から『風・火・水・地』に至って『地』へのスタートラインとなって、この世が誕生して行く、この『空海思想の逆順思想』を知っていないと『密教の瞑想』（真言宗）は片道切符での『修法』となります。
これが『普賢菩薩』の『アン』の修法でもあるのですが・・・
このあたり、いつかご説明を！
物質についてのご案内でした。
長いことありがとうございました。
どんどんと春も真ん中に向かい駆け足です。
宇宙・天体を知っているのは、何よりも地球の植物です。
植物も言葉を以っています。
梅がほころぶ・・・
桜が咲く・満開になり・・足元の草花萌えいで、遠い山々が翠になる。
・・・これらは、皆、春を告げる言葉です。
特に沈丁花なんぞは「ここです、ここです、ここにいます！」と、近くを通る人、誰かれ無しに叫んで、呼び止めています。
仕方なく、私も毎日、沈丁花に挨拶します。
「あんたの粘り勝ちです！」と。
阿闍梨は匂いを聞く『詩人』でもあるのです。
横浜は、どんどんと、桜が咲き、満開の暖かい春になりました。
春の資材がどんどん整いつつです。
さあ～すべての資材を以って『明るい春』を私と一緒に創作しませんか。
長いことありがとうございました。