『地母神信仰』が、龍が空を舞うがごとくに復活 | 神聖寺 隆健 090-3085-9732

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神聖寺 隆健 (しんしょうじ りゅうけん)
真言宗、法事と供養、仏教世話ばなし


上の梵字は私、隆健の筆による、サンスクリット語・般若心経からの一文字です。
「 ドルー  」と発音、読みます。

ブログを途中からお読み頂いた方々の為に、過去のブログを、改めてご案内させて頂いております。なお、私のつぶやきは実生活には何の役にも立ちません。謝謝
つぶやきを進めましょう。
『地母神信仰』が、龍が空を舞うがごとくに復活
今、ブログ、つぶやきは、大乗仏教が密教(タントラ仏教)に移っていく過程をご案内しています。
シヴァ神が登場しました。
シヴァ神『妃』も登場しました。

それぞれ、大乗仏教が密教に移り行く存在要因の一つです。
ここで改めて歴史を見てみましょう。
インドの地には古代インダス文明の時代から『地母神信仰』がありました。
土着民族にたくさんの『赤ちゃん誕生』を約束し、大地からも清らかな聖水・食べ物をふんだんに与えてくれる、愛する『地母神』でした。

この『地母神』への信仰・崇拝で古代インドの宗教は発達したのです。
征服者アーリア人のバラモン(司祭)達は、この『地母神信仰』を夢中になって抑圧しました。
インド下層民が、バラモンに反逆する力の結集を恐れました。

『地母神信仰』を中心としたインドの下層民の一致団結心を恐れました。
バラモン(司祭)達はこの世を『男性優位』でバラモン教を布教しました。
バラモン(司祭)はすべて男性で占められています。
彼らはインドの地でわがままいっぱい権力の力を行使し、法令の力を以って『女神』の存在を消して歩きました。

やがてお釈迦様が登場し、仏教が大きく布教されて、インドの隅々に広まります。
結果、わがままなバラモン(司祭)の権力が弱まり、バラモン教が衰亡していきます。
お釈迦様亡き後、仏教はさらに大きな発展・興隆となりますが、古来インドの地に眠っていた『地母神信仰』について、仏教の指導者はどのように見ていたのでしょうか?

実は彼らも『男性優位』の世の中をそのまま継承していきました。
この継承には理由があります。
実はお釈迦様の弟子で私たちも良く知るシャーリプトラはバラモン出身であり、他にもバラモンがたくさんいたのです。シャーリプトラ、モッガリーヤナ、カーシャパは三人とも、十大弟子の一人ですが、みなバラモン出身者でした。

大乗仏教の興隆時代にもカースト制度は存続し、『地母神信仰』はそのまま封じ込められて地の底に眠る状態でした。
やがてこの『地母神信仰』が、龍が空を舞うがごとくに復活します。
シヴァ神とシヴァ神『妃』の登場とともに!