『ヴァイロシャナ(=太陽神)』 | 神聖寺 隆健 090-3085-9732

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神聖寺 隆健 (しんしょうじ りゅうけん)
真言宗、法事と供養、仏教世話ばなし



上の梵字は私、隆健の筆による、サンスクリット語・般若心経からの一文字です。
「 ナーン 」と発音、読みます。
ブログを途中からお読み頂いた方々の為に、過去のブログを、改めてご案内させて頂いております。なお、私のつぶやきは実生活には何の役にも立ちません。謝謝
つぶやきを進めましょう。

『ヴァイロシャナ(=太陽神)』
お釈迦様亡き後、『大乗仏教』は、たくさんの仏を創造します。そして、最後に『あらゆる仏を包括する仏』として古代インド歴史から存在する『ヴァイロシャナ(=太陽神)』・阿修羅を法身仏(=宇宙そのものを仏とする)として入れ替えて登場させ最高位に置きました。

古代インド人は大喜びでした。
大乗仏教により、お釈迦様の教えと古代インドから現存し信仰されてきた『ヴァイロシャナ(=太陽神)』・阿修羅が融合されたからです。
まして、当時の『ヴァイロシャナ(=太陽神)』・阿修羅は侵略してきたアーリヤ人のバラモンによって冷遇されていたのです。
そしてその法身仏(=宇宙そのものを仏とする)を東大寺・華厳経は『ルシャナ』仏と呼びました。
さて、ここでお話は日本に飛びます。
『天平勝宝4年・752年』奈良・平城の都に聖武天皇の勅命による『東大寺大仏』が造立されました。
この『大仏』こそが東大寺の華厳経・華厳宗が誓願する『ルシャナ』仏・法身仏(=宇宙そのものを仏とする)でした。
千の葉が描かれる台座蓮弁には『ルシャナ仏』の化身である千の『お釈迦様』が結跏趺坐しています。
『ルシャナ仏』の化身とは、法身仏(=宇宙そのものを仏とする)が形を表して『現世・げんぜ』に人間の姿『お釈迦様』として現れたという意味になります。
仏教人はこれを『応身・おうじん』仏とも呼んでいます。
注・良く間違われますが奈良東大寺・大仏は『釈迦仏・おしゃかさま』ではありません。
『ルシャナ仏・ヴァイロシャナ(=宇宙そのものを仏とする)』なのです。