みなさま、おはようございます
思春期専門カウンセラーの飯塚ひろみです
さて、読解の音楽攻略法に入る前にまず「読みやすい本・文章」を選ばなければなりません
どんなに良書と言われるものでも、読みにくい作品では読解がもっと嫌いになってしまいますからね
そこでみなさまに質問です
「文章は音楽」という言葉をご存知ですか？
あまり馴染みのない言葉かもしれませんが実はこれ
文章には音楽のように流れがあり、リズムがあって、読点は休符、句読点は終止符、文章の起承転結は音楽のコードの法則と、とても良く似ているのです
（コードもめちゃくちゃにしてしまうと、まとまりのない・耳障りな音楽になってしまい、終了することができなくなってしまいます…音楽も文章と同じで進行には法則があり、始まりと終わりがあるんですね
）
そして音楽にも激しい曲調から緩やかな曲調があるように、文章にも「緩急」があって、物語の場面によって流れが違ってきますよね
つまりは
リズムとテンポの良い音楽が心地よく聞こえるように、文章にもリズムとテンポがある
リズムとテンポの良い文章は読みやすく、印象にも残り、心地よく感じられる
のですね
代表的な例だと何といっても、文章に初めて「リズム」を取り入れた千円札でお馴染みの
夏目漱石
彼は執筆中に行き詰まり、考え込んでいる時に机をペンで「トントン」と叩いたところから、文章にリズムをつけたらどうだろうか？と閃いたんだそうです
吾輩は猫である。名はまだ無い。
どこで生まれたのかとんと見当つかぬ。
親譲りの無鉄砲で子どもの時から損ばかりしている。
小学校にいる時分、学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かしたことがある。
こちらは代表作の「吾輩は猫である」と「坊ちゃん」の冒頭です。
文章をリズムで叩きたくなるような、動きを感じられると思います
そして「です」「ます」よりも「だ」「ある」で表現されているところが大きいですね
これは、名詞・代名詞で文を止める「休止止め」が音楽に向いているからなんです
（歌詞も、ですます調は少ないですよね！）
夏目漱石は分かりやすく文を音として表現している小説家なので、読解が苦手なお子さんには、おススメですよ
なによりも、冒頭の文章が素晴らしい作家さんなので、「文章に引き込まれる感覚」が体験できるかな、と思います
気が付いたらその世界観にどっぷりつかり、一気に読んでいた
ということ、ありますよね
そういった体験をしていくにはやはり「読みやすい文章・引き込まれる文章」からはいることが大切です
なのでお母さんは
この文章、リズムがあるな
と感じられる作品を選んでみてくださいね
（吾輩は猫であるは絵本になっていますよ～
）
さて、読みやすい文書が決まったらいよいよ「音楽で読解を攻略していく」方法です
これまでブログでは
会話からイメージを膨らませていくこと
読みやすいリズムのある文章を選ぶこと
をお話してきましたが、これ、読解攻略に大事なステップなんですね
いきなり「読解」に入らない
これ、とても大切なんです
読解に苦手意識のあるお子さんや、発達障害のあるお子さんの心理的ハードルを下げるステップでもあるので、お母さんは焦らずゆっくりと
日常生活の中からイメージできる事から始める
ようにしてくださいね
そして3つ目のステップはいよいよ「音楽と読解」の方法です
文に音楽がついている代表例としては
歌や曲
ですよね
我々の日常生活は音楽に溢れ、とても身近なものとなっていますので、この「歌・曲」でイメージを最大限に引き伸ばし、読解へ結び付けていきましょう！
長くなったので続きは次回へ！
お楽しみに！
思春期教育研究所アジュガ
代表 飯塚ひろみ
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