みなさま、こんにちは！
思春期専門カウンセラーの飯塚ひろみです
発達障害の子どもへの声掛けシリーズ2回目の今回は「褒め言葉編」です
さて、みなさまはお子さんを褒める時はどんな時ですか？
テストの点が良かったとき
や
部活や習い事で良い結果が出たとき
など、イベント的な出来事の時は割と褒めやすいですよね
ですが、思春期以降はイベントだけ褒めても、なかなか心に響いていきません
なぜなら
・うちの親はこういう時しか褒めない
・普段もっと頑張っているのに見てくれていない
・いい成績の時しか褒めてくれない
と、親の言動に上げ足を取るようになってくるからです（そんな訳ないだろー！とお母さんは叫びたくなりますよね
）
そうです、思春期は親を試すとき
自分が親にどれだけ愛されているかを、あの手この手で仕掛けてくるのです
反抗期もその一つですよね
ああじゃないこうじゃないと難癖をつけては親を困らせて
この究極の状態でも親は自分を愛してくれているのか
を全身全霊で問うているのです（なのでお母さんは、素直じゃないお年頃だと割り切ってしまいましょうね）
と、通常でも思春期は扱いにくい時期であるのはもちろんなのですが、では、発達障害の子どもが思春期に入ったら、どんな風に対応し、褒めていけば良いのでしょうか？
前回でもお話ししましたが発達障害をもつ子どもは、「あれ・これ・それ」など、曖昧な言葉では理解し難い特徴があるので
ついつい言ってしまう
・偉いわね
・すごいね
・頑張ったね
だけでは
・なにが？
・どこが？
と、伝わらないケースが多いのです
なので、ここは言い方に工夫をして
あなたはこの課題を最後まで投げ出さずに取り組んで偉いわね
や
あなたがまじめに頑張ったからテストでたくさん丸がもらえたんだね
や
こんなにたくさんの○○を使った作品は、あなたにしかできない作品だわ、凄いわね
など、必ず「何をどうすることで、こうなったか」を丁寧に伝えていきましょうね
そして、
・そんなことない！
・大したことないよ！
・みんなはもっと上手にできてるよ！
など、思春期・反抗期特有のイライラやモヤモヤがあった場合は
・あらそう？お母さんはここのところが良いと思ったわ。とても上手にできていると思うわよ
・○○年生のあなたより今のあなたのほうが頑張っていると思うわよ
と、反抗的な言葉を受け止めて、褒めポイントを加えて切り返してください
そして、お子さんの言葉を一度受け止めてから
どうしてそんな風に思っちゃったの？
と、イライラやモヤモヤの原因について、聞いてあげてください
発達障害を持つ子どもは、自分の感情の行き先やストレスを上手く発散することが苦手です
お母さんが、お子さんの言動を受け止めて、褒めながらイライラモヤモヤの行き先をつなげていく
という、感情の着地点を見つけてあげる療育が必要となってくるので、思春期・反抗期で難しい時期ではありますが、一つ一つ見つけてつなげていってみてくださいね
わが子オリジナルの素敵な褒め言葉リストを作るのがおススメですよ～
さて次回は「思春期以降の発達障害の子どもへの声掛け 注意編」です！
お楽しみに！
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