こんばんは!
思春期専門カウンセラーの飯塚ひろみです
今回は「音楽で勉強!?発達障害の子どもの学習方法 読解編②」です
さて、前回は
音楽は、長調(明るい)、短調(暗い)で人の感情を表現することができるので、言葉で表現することが難しい子どもでも
「この曲明るいな」
「この曲は暗い感じがするな」
など、
「感じる」
ことができ、さらには
音に言葉が乗り、流れ、曲となり、一つの作品が終了する…という過程は、読解力にもつながる素晴らしい勉強方法となる
というお話しでしたね。
2回目の今回は、曲を使った読解の具体例を挙げていきますよ
まずは、リラックスした時間を使って、お子さんの好きそうな曲・歌詞の内容がまとまっていて理解しやすい曲を流してみてください
お子さんが好きな曲でも、もちろん良いです
口ずさんだり、鼻歌を歌いながらでも良いので、最初はお母さんも音楽を一緒に聴く時間を楽しんでくださいね
お子さんが「この曲が好き」と言って来たら
○○はこの曲が好きなのね~どんなところがいいなって思ったの?
と聞いてみてください
ここでポイントなのが
「うん」
や
「はい」
の一言で返事が終わらないような質問をすることです
返事が一言で終わってしまうような質問は、カウンセリング用語で「閉じられた質問」と言います
例えば
・この曲明るくていい曲だね→「うん」
・これって聞いていると元気が出てきそうな曲だよね→「うん」
と、自分の気持ちや感想を深く考えることなく、一言で質問に対する返事ができてしまうのです
今回は、お子さんにメロディーや歌詞について考えてもらうことが目的なので、最初に書いたような、お子さんには曲がどのように聴こえてきたのか、感じたのかを話してもらえるような質問(こちらは開かれた質問といいます)にしてくださいね
お子さんが一生懸命に感想や思いを伝えてきたら、
そんな風に思ったのね、お母さんも○○だなって思ったわ
と、お子さんに共感しながら、お母さんご自身の感想も重ねてあげてください
そうすることによって、お子さんは自分の意見を聞いてくれた・気持ちを理解してくれた安心してくれます
次は、いよいよ歌詞の部分にフォーカスしていきましょう
みなさんが良く知っている曲ということで、スマップさんの「世界に一つだけの花」を例にします(歌詞は著作権上記載できないので、脳内で変換してくださいませ)
・お花屋さんがでてくるけど、どんな花屋さんかな~?
・世界に一つだけの花って、どうしてそういっているんだろうね
・人間は比べたがるって歌っているけど、比べるってどういうことなのかな?
・お花を選ぶの困っている人がいたね、なんで困ってしまったのかな?
・でも、その人、嬉しそうな顔をしていたみたいだよ?どうしてかな?
などなど、1フレーズずつ質問してみても良いですし、難しいようなら情景が思い描きやすい部分「花屋の店先」「色とりどりの花」などにフォーカスして、たくさんの花があることを想像させるようにしてみてください
花屋さん・お花=幸せ、明るい、前向き
など、メロデイーと合わせてお子さんの想像力を膨らませてあげましょう
この時、お母さんが思うのと違う返答がかえってきても絶対に否定しないようにしましょうね。
そんな時は必ず「そんな風に思ったのね、どうしてそう思ったのか教えて欲しいな?」と聞いてみると良いと思います
読解で一番重要なのは
この文章(曲)のテーマは何なのか、何を一番伝えたいのか
を理解することです
国語の読解でもそうだと思いますが、この部分をしっかり把握できるようになると、テストでも問いでつまずきにくくなってきます
もちろん、直ぐに全体像をつかむことは難しいので、時間をかけて、じっくりと何度も聴きながら、曲についてお子さんと一回一回言葉のキャッチボールするつもりでやってくださいね
慣れてくると、歌詞の一場面にフォーカスしなくても、曲を聴いただけでも全体像をつかむことができるようになってきます(これって応援歌だよね、女の子の失恋の曲だよねなど)
すると、曲に流れがあるように、文章にも流れがあり、物語となっていて、様々な背景・登場人物が織りなすドラマがあるんだ、と理解できるようになり、長文読解への抵抗が少なくなってきます
発達障害をもつ子どもは、理解することに時間が掛かっても、一度覚えてしまえば忘れにくいという特性もあるので、お子さんのマイルールに合わせた「読解のはじめの一歩」を是非、音楽で作っていってみてください
さて、次回は「思春期待ってましたと迎えようシリーズ第4弾! 中二病は中二病で返せ」のお話しです。
お楽しみに!
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子ども時代は部屋で本とピアノばかり弾いている日々だったが、 行動派な姉に連れられ、野山を駆け巡る。
音大卒業後はピアノ教室を開設し、自宅レッスンの他に訪問型のレッスンも開始。 不登校の子どもとお母さんの支援をする中で、家族の繋がりの大切さを実感する。
結婚・出産後は発達障害の療育に力を注ぎ、同じ悩みを持つお母さんたちと共に「発達障害の会」を結成。理解を深めるための勉強会を現在も定期的に開催している。
杉並区立小学校PTA連合協議会事務局・生協の組合員活動を通じて思春期の子育ての大切さを痛感。カウンセラーの資格をとり思春期・発達障害で悩む母親の支援を開始。
2016年4月 思春期教育研究所アジュガを立ち上げる。
カウンセリングでは性格学に基づき、お母さんの気質(生まれつきの性格)とお子さんの気質に合わせた助言を行いながら、オリジナルのツールを使用し、お子さんの「心の黄金トライアングル(友達と過ごす時間・一人で過ごす時間・家族と過ごす時間)」の乱れを分析し、更に多面体にまで細分化。お子さんとお母さんの気質と関係をみながら、家庭でできる声掛けや接し方を助言し、 性格の違いによる親子の相性、コミュニケーション方法をお伝えします。
反抗期・学習・サブカルチャー・スマホ・対人関係・発達障害・・など、思春期における様々な悩みの種を持つお母さん専門の相談室。
「思春期を持ってましたと迎えるには?」「0点100点理論から見るありのままのわが子の受け入れ方」「発達障害を持つの子どものマイルール作り」「最強の行動思考回路を作る パルテノン型 目標設定法」講演会・セミナー・ワークショップも開催。
2016年5月 16人の法則 MBTIセミナー受講
合言葉は「思春期を待ってましたと迎えよう!」
現在は夫、高1の息子、小3の娘の4人暮らし。 思春期のマイナスイメージを払拭するため活動中。
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中学校教諭一種免許 高等学校教諭一種免許 一般社団法人 日本総合教育支援会認定 臨床心理支援技法士