こんばんは!
思春期教育研究所 アジュガ
代表の飯塚ひろみです
今回は「受験をゴールにしない、最強の目標設定方法」のお話です
さて、思春期の子どもをお持ちのみなさま、お子さんに勉強をさせたい時、どんな声掛けをしていますか?
・もうすぐテストだからそろそろ勉強しなきゃ
・このままじゃテストに間に合わないわよ?
・受験までもう時間がないんだから
・○○ちゃんはもっと勉強しているみたいだよ
・学校の授業についていけなくなるわよ
・このままでは志望校に合格できないよ
と、こんな感じではないでしょうか?
そして、こういった声掛けでお子さんは素直に勉強してくれましたか?
……
…………
………………そうですよね…そう簡単にはいかないですよね、お気持ちとてもよく分かります!私も昔、これで玉砕しました
思春期に入る前は、「勉強しなさい!」の一言で、しぶしぶ机に向かった子どもでも、思春期に入れば態度が一変!
・うるせーよ!
・いまやろうと思ったんだよ!
・その言い方が気にくわないんだよ!
・その一言でやる気なくした…もうやらない
などなど、「勉強」という言葉に過剰反応するようになります
というのも、嫌でも「受験」というものが見えてきて、周りの友達も先生も親もこの「受験」に向けてピリピリしだすからです。
受験を迎える時期はちょうど思春期・反抗期。
お母さんは、思春期のわが子をそっと見守りたい気持ちもあるけれど、「勉強をさせなきゃ…」という使命感にも似た想いもあり、言うことを聞かないわが子との板挟みで、とてもしんどい思いをしてしまう時期でもあります。
そして、毎日のようにテスト・宿題・順位・偏差値・志望校合格率…という言葉と数字にかこまれて、まるでこの世の中、受験という言葉しかないんじゃないか?!と錯覚を起こすほどになっていきます。
順調に受験に向けて歩んでいける子もいれば、課題で躓いてしまう子、テストの結果で落ち込んでしまう子、モチベーションが続かない子…など、「受験」一つで、天も地も駆け巡るジェットコースターのような日々を送る子どもは、やがてこう思うようになります
・なんでこんなに勉強しなきゃなんないの?
・この勉強、何の役にたつの?
・ぶっちゃけ、方程式とか人生にいらなくね?
…と。
子どもが気持ちよく受験勉強をするには、この問いかけに我々大人が答えてあげなければなりません。
というよりも、答えられない状態のまま「勉強しなさい!」と言うから反発されるんです。
「そういうものだ」
や
「みんなやっているから」
では絶対に納得しないのが思春期です。
勉強をする意味を知りたい、勉強をする理由はなに?
その問いかけの答えは
己の人生の目的地に向かうため
です。
目的地と手段が決まらなければ旅行に行けないのと一緒で、人生にも目的地と手段がなければその場から動くことができず、「生きる意味」を見いだせないままになってしまいます。
手っ取り早く勉強をさせるために、「受験」をゴールに設定してしまうケースがとても多いのですが、これは本当に要注意です
なぜなら
受験が終了した時点で子どもは人生の目標を失うからです
心理学用語でバーンアウト、いわゆる、燃え尽き症候群といわれる症状がこれなのですが、志望校に合格しても、その先の目標が見つからないと、何のためにここに自分がいるのか、自分は何がしたいのか、分からないままだらだらと日々を過ごしてしまうことになります
せっかく長い時間をかけて勉強をしてきたのに、やる気をなくしてしまっては意味がないですよね…
そこで私が提唱する、最強の目標設定方法をご紹介いたします
それは私のオリジナルメソッド
パルテノン型目標設定法
です
「目標を達成する」ということは、「達成できるまで行動し続ける」ということでもあります。
そして、そのためには「行動し続けられる理由を見つけなければならない」ということです。
説明させていただきますと、「行動」がパルテノン神殿の屋根です。柱は「理由」になります。
例えば、行動部分が「勉強をする」だとしましょう。
この行動を支える理由が「受験があるから」の柱一本では、受験が終了した時に柱が崩れて、屋根が落ちてしまいます。
なので、この理由部分を増やしていきます。
「受験があるから」
「行きたい学校があるから」
「その学校でやりたいことがあるから」
「なりたい職業があるから」
「勉強が好きだから」
などなど、その子の「勉強する」ための理由をパルテノン神殿の柱のように何本も何本も見つけていくのです
すると、例え一本の柱が崩れても、他の柱が屋根(行動)を支えてくれます
柱が多ければ多いほど、折れない心で突き進んでいくので、お母さんはお子さんの行動する理由を考えてあげてくださいね
こちらのメソッドはワークショップでも大人気です
様々なものに応用可能ですので、やる気がでない、やりたいものが見つからない、なりたいものが分からない…などでお困りのお母さまは是非、ご相談くださいませ
(カウンセリングのご案内は近日公開予定です)
さて次回は思春期を待ってましたと迎えようシリーズ第3弾!
「死ね!は母親が健康な証拠?!」のお話です。
お楽しみに!
飯塚ひろみ
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反抗期・思春期部門で第6位、子育て部門で第401位をいただきました(≧▽≦)
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飯塚ひろみのプロフィール
子ども時代は部屋で本とピアノばかり弾いている日々だったが、
行動派な姉に連れられ、野山を駆け巡る。
音大卒業後はピアノ教室を開設し、自宅レッスンの他に訪問型のレッスンも開始。
不登校の子どもとお母さんの支援をする中で、家族の繋がりの大切さを実感する。
結婚・出産後は発達障害の療育に力を注ぎ、同じ悩みを持つお母さんたちと共に「発達障害の会」を結成。理解を深めるための勉強会を現在も定期的に開催している。
杉並区立小学校PTA連合協議会事務局・生協の組合員活動を通じて思春期の子育ての大切さを痛感。カウンセラーの資格をとり思春期・発達障害で悩む母親の支援を開始。
2016年4月 思春期教育研究所アジュガを立ち上げる。
カウンセリングでは性格学に基づき、お母さんの気質(生まれつきの性格)とお子さんの気質に合わせた助言を行いながら、オリジナルのツールを使用し、お子さんの「心の黄金トライアングル(友達と過ごす時間・一人で過ごす時間・家族と過ごす時間)」の乱れを分析し、更に多面体にまで細分化。お子さんとお母さんの気質と関係をみながら、家庭でできる声掛けや接し方を助言しています。反抗期・学習・サブカルチャー・スマホ・対人関係・発達障害・・など、思春期における様々な悩みの種を持つお母さん専門の相談室。
「思春期を持ってましたと迎えるには?」「0点100点理論から見るありのままのわが子の受け入れ方」「発達障害を持つの子どものマイルール作り」「パルテノン型目標設定法」講演会・セミナー・ワークショップも開催。
2016年5月 16人の法則 MBTIセミナー受講
合言葉は「思春期を待ってましたと迎えよう!」
現在は夫、高1の息子、小3の娘の4人暮らし。
思春期のマイナスイメージを払拭するため活動中。
資格一覧
中学校教諭一種免許 高等学校教諭一種免許
一般社団法人 日本総合教育支援会認定 臨床心理支援技法士