こんにちは!
思春期教育研究所 アジュガ
代表の飯塚ひろみです
今回は対人関係でお悩みのお母さん必見!「思春期女子のチャムシップについて」です
さて、みなさまは「チャムシップ」という言葉はご存知でしょうか?
あまり耳慣れないな・・という方のほうが多いかと思いますが
チャムシップとは
思春期に差し掛かる前後に築かれる同性・同年代の友達との関係
を意味します。
思春期に差し掛かると、親の存在よりも、友達の存在のほうが大きくなってきて、「友達と過ごす時間」に重きを置くようになります。
以前お話しした、心の黄金トライアングルの「友達と過ごす時間」が長~くなってる状態ですね
特に女子は、友達とグループを作ったり、ラインで延々と取り留めもない話をしたり、「友達と一緒にいる・話題を共有すること」が、生活の全てになってしまう時期があります。
このような時期に
友達と遊んでばっかりいないで勉強しなさい!
いつまでラインしてるの?
どうせくだらない話してるんでしょ・・・
よくそんなに話が続くわね~飽きないの?
なんて親が言おうものなら
ほっといてよ
の一言で終わります。
基本的には思春期なので、「親から離れたい・友達といるほうが楽しい」と感じるのは自然のことです。
ある程度は流れに任せておいて大丈夫なのですが、ラインのし過ぎで寝不足が続いていたり、グループで遅くまで毎日出かけている・・など、明らかに生活に支障が出てきてしまっている時は、娘さんと話し合いをしましょう。
同じグループの親御さんとも連携がとれるのがベストだと思います
そして、話し合いの時も、頭ごなしに叱るのではなく
寝不足で体調を崩さないか心配だから
や
遅い時間は女の子なので心配だ
と、行動自体を責めるのではなく、お子さんの体のこと、心のこと、生活のことに焦点を合わせて話を進めていきましょう。
分かってるよ!
うざい!
と返してきても問題ありません。
うざいは母親の勲章ですから、うざいを言って来たら
しめしめ、気持ちが伝わってるな(心の中でガッツポーズ)
と思ってください。
お母さんは娘さんの「うざい」に負けず、どんどん言葉を掛けてあげましょう!
一度言ったくらいでは通じないのが思春期なので、何度も小出しにさらっと言うのがポイントです
そして、チャムシップで一番心配なのが、「女子の共感能力」です。
思春期は相手を思いやる心も育つ時期なので、友達が悲しんでいると自分も悲しくなってしまったりするのです。
もちろん、相手を思いやる気持ちは大切ですし、豊かな心を育むには重要な要素の一つではありますが、共感能力のみ突出してしまうと
・友達が学校にいかないと言っているから自分もいかない
・友達が勉強しないから自分もしない
・友達がラインが好きだからたくさん通知がきても反応してしまう・断れない
・友達が悪口を言っているから自分も同調してしまった
・自分はそう思っていなかったが、友達が嫌いだと言ったのでその子を嫌いになってしまった
と、自分の意志を置き去りにして、友達の気持ち優先で考えてしまう思考が身についてしまう場合があります。
最近では、中学生女子二人が共に電車に飛び込んでしまう・・というニュースがありましたね。
あれも、専門家の間ではチャムシップが原因の一つではないだろうか、と言われていました。
友達を大切にすることは良いことですし、たくさんいるのも微笑ましいことですが、何か困った時には必ず家族に相談する、一人の趣味の時間を持つ、など、お母さんはお子さんの「心の黄金トライアングル(友達と過ごす時間・一人で過ごす時間・家族と過す時間)」のバランスを見て、声掛けをしてあげてください
特に「友達と過ごす時間」だけが突出して二等辺三角形になっていたら要注意ですよ!
(一人で過ごす時間・と家族で過ごす時間への距離が同等で遠いので、友達が全ての心理状態です。友達とトラブルを起こした時に、どちらへも向かうことができず、心が孤立して行き場をなくしてしまう場合があります。)
さて次回は「思春期男子 アダルトサイトから請求がきたらどうする?」のお話しです。
お楽しみに!
飯塚ひろみ
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飯塚ひろみのプロフィール
子ども時代は部屋で本とピアノばかり弾いている日々だったが、
行動派な姉に連れられ、野山を駆け巡る。
音大卒業後はピアノ教室を開設し、自宅レッスンの他に訪問型のレッスンも開始。
不登校の子どもとお母さんの支援をする中で、家族の繋がりの大切さを実感する。
結婚・出産後は発達障害の療育に力を注ぎ、同じ悩みを持つお母さんたちと共に「発達障害の会」を結成。理解を深めるための勉強会を現在も定期的に開催している。
杉並区立小学校PTA連合協議会事務局・生協の組合員活動を通じて思春期の子育ての大切さを痛感。カウンセラーの資格をとり思春期・発達障害で悩む母親の支援を開始。
2016年4月 思春期教育研究所アジュガを立ち上げる。
カウンセリングでは性格学に基づき、お母さんの気質(生まれつきの性格)とお子さんの気質に合わせた助言を行いながら、オリジナルのツールを使用し、お子さんの「心の黄金トライアングル(友達と過ごす時間・一人で過ごす時間・家族と過ごす時間)」の乱れを分析し、更に多面体にまで細分化。お子さんとお母さんの気質と関係をみながら、家庭でできる声掛けや接し方を助言しています。反抗期・学習・サブカルチャー・スマホ・対人関係・発達障害・・など、思春期における様々な悩みの種を持つお母さん専門の相談室。
「思春期を持ってましたと迎えるには?」「0点100点理論から見るありのままのわが子の受け入れ方」「発達障害を持つの子どものマイルール作り」講演会・セミナー・ワークショップも開催。
2016年5月 16人の法則 MBTIセミナー受講
合言葉は「思春期を待ってましたと迎えよう!」
現在は夫、高1の息子、小3の娘の4人暮らし。
思春期のマイナスイメージを払拭するため活動中。
資格一覧
中学校教諭一種免許 高等学校教諭一種免許
一般社団法人 日本総合教育支援会認定 臨床心理支援技法士