他人に失態の
理由を問うことは
愚かしい。
自身の言動が
招いた失態を
前にして
スラスラと
失態の理由を
述べる御業を
成せる者が
どれだけこの世に
いるのかを
己を通して
知っているのが人間で、
失態の理由を
己自ら、スラスラと
語ってみせる者と
相対する度に
もののあわれを
感じるのが人間で
もののあわれを
感じたことを
相手に悟らせまいと
試みる者が憤り
他人の失態の
理由を追及する者が
哀しいかな
己の弱さに加担しては
罪作り。
新たに
失態の理由を
己自らスラスラと
他者に語る者を
この世に生成し
己の言動が招いた
其の問いかけの
応えさえも
己の耳に心に
蓋をして
独り暗闇に囚われて
失態を犯した者に
具わっている心や
失態を犯した者の
目指す未来を今
信じることすら
敵わなくなって
しまうのだから
失態を前に
スラスラと語る者に
もののあわれを
感じては、
失態を前に
言葉なく固まる他者に
理由を問い
己の業の恥に
気付けずに
たどたどしくも
失態の理由を
語る相手を前に
何故に憤りを
覚えてしまうのか
気付けない者の姿は
ただただ
憐れに映るだろう。