王様の耳は驢馬の耳 | 王様の耳はロバの耳

王様の耳はロバの耳

普段口には、しないで
済んでいることを
こっそりと、呟いて…

人は、誰もが
愚かしくも、
あまりにも、簡単に

与えられ具えていた、
徳や尊厳を自ら失くし
迷ってしまうことを
私が忘れぬ為に書く
普段は口にしないこと。


無知なわたしは
色盲の存在を
子供の頃に知って思った。

この花は赤いと
言葉で示されて

私が、赤色と
信じている色を

ひょっとしたら

他の誰かは
赤色と聞いて
違う色を
思い浮かべているのかも…

だからこそ

人が見ているモノは
当人にしか
分からないかも
知れない。と

こんな理由で
ずっと、思っていた。

実際の色盲は
そうではないと
知識を得ても、

この色は、と
示されながら
何色だ。と
教わるのだから

私が見ている
この世界の色彩と
他の人が見ている
この世界の色彩は

同じモノとは
限らないだろうと
思っていた。

思っていた。と
云うよりも
信じている。

信じている。と
進行形に云うように
 
今でも、どこか
そんなことも
あるのではないかと
思っている。

愚かしい
わたしの
想像でしかない。

わたしは
耳を澄まして
声を聴く。

逆走する車の
運転手が
見ていた世界が
どのようなモノなのか

其の人が見ていた世界と
わたしの見ている世界が
違っていたとしても

其の人には
そう見えていたのだ。と

其の人が
見ていたモノを
疑うこともなく
否定することもなく

そのような行いに
及ぶ人が
見ていたモノと
していたことと、

そのような行いに
及ばない人が
見ていたり、
していたことを

わたしは、
疑うことも
否定することもなく
聴かせて貰い
教えて貰い
習いたいと思ってしまう。