王様の耳は驢馬の耳 | 王様の耳はロバの耳

王様の耳はロバの耳

普段口には、しないで
済んでいることを
こっそりと、呟いて…

人は、誰もが
愚かしくも、
あまりにも、簡単に

与えられ具えていた、
徳や尊厳を自ら失くし
迷ってしまうことを
私が忘れぬ為に書く
普段は口にしないこと。


可哀想なことに
挫折したことに
気付けない者が
この世には在る。

自らが尊厳を護るため
誰もが有しているモノを

自らが、我儘に
もう、辛抱(信望)すること
まかりならん。と

それまで、信望(辛抱)し
護って来たモノを

自らが、自我に依って
放棄して、

今の己を苦しめる
敵や仇に向かって

なめてんのか?
馬鹿にしているのか?と
負け犬が吠えては

其の場に居合わせた
敵や仇以外の
他の誰かのことを
庇い擁護するように
敵や仇に向かって
噛みついて

庇い擁護した者を
巻き添いにして

庇い擁護した者に
残念無念な
重荷を己が背負わせ

勝手に一蓮托生
道連れにしながら
運任せの博打に打って出て

初めから、
敵や仇など、
ソコには居なかったことを
知れずに、

そんな在り方を
この世で犯しても
生かされて

己が挫折を
其の弱さを気付き、
知れない者が居る。

己が弱さに荷担して
己が疾うの昔に
挫折していることを
気付き知れない者は

いつしか、
そんなに堪えることもなく

何時の頃からか
あまりに、簡単に

もう、我慢出来ない!と

口に出来るように
成ってしまった自分に
気付くこともなく、

其の度に、ソコに
敵や仇を見出して
今の己を慰みる。

もう、誰かや何かのことを
今の自分では
信望(辛抱)すること
苦しい。と

それでも、ソコで、
辛抱(信望)する
努力に励めた
其の強さを

確固たる
其の道に添って
生きることが苦しい。と

辛抱(信望)することを
やめてしまうことは
手放すことは

無念の想いだったろうに

そんな己が弱さを
自らが気付き知れずに
誤魔化して

幾ら、格好をつけようと
働けど働けど
付け焼き刃。

人として
格好の良い
在り方とは違う在り方で

自己犠牲的な
鉄砲玉と成り果てて

敵や仇が居るならば
嫌なことが在るならば
其れ等から自分が貴方を
救ってやろう。
 
自分のこの想い気持ちを
信じ頼れば救われる。と
胸を張る前をして

己よりも弱い者を誘い
己が罪を深めてしまう
ピーターパン。

ソコに在る全てのモノが
等しく見守られていることに
気付くことがないまま

迷子の子供を囲っては
狭い世界に生きてゆく、

信望(辛抱)する苦しさから
逃げてしまった者は
群れて集って

ソコから
抜け出してゆく者に
甘言を囁やき引留める

苦しさ堪えてまで
貴方が、
辛抱(信望)することは無い。

貴方に、
そんな想い気持ちを与え
貴方を苦しめる敵や仇を

自分が、やっつけ
仕留めてやる。と
舟幽霊が囁く台詞を
耳にして

迷い葛藤苦悩して
今まで、一人
積み重ねて来れた
信望(辛抱)が
先の見えない苦に変わる。

ずっと、貴方の側に居た、
誰かや何かが
今までも、これからも

貴方の
信望(辛抱)強さを
試し続ける
敵や仇に見えてくる。

貴方は選択を
迫られる。

貴方を救けると云う
誰の後に続くのか、

その選択が
貴方が、この世にて
最期に、選んだ選択に
成ってしまうことは

とても不自由なことだろう。

どんな道を
貴方が信じ選んで
進んでは

どんな道でも
信望(辛抱)強さが
試される。

自らが、選んだ
其の道にて
信望(辛抱)強く

苦労少なに
務め上げ
完遂出来る者は少ない。

どんな道を選んでも
其の道にて
信望(辛抱)すべき事がある。

其れを当たり前と
信望(辛抱)出来るか

少しでも
苦労少ない
楽な道があるかのように
他の道をゆく者を
嘗め馬鹿にし軽んじ
羨み怨んでしまうのか

今、自らが選んだ
其の道にて
信望(辛抱)すること
苦しくて 
何を望んでしまうのか。

初志貫徹出来ない
慰めな想い

情けなく不甲斐ない
悔しさに苛まれ
今、何を望むのか

いつでも
人は自らが、ソコで
選んだ道をゆく。

其れを忘れてしまったら
自己のこの世での言動に
自己責任を持てなくなれば
 
自らが何を最期に選んだか
己が意志も
かろうじて、
ソコで有していた尊厳さえも

自らが、この世で手放して
今、自らが、
選びたいことも
選ぶことが出来ない者へと

この世のソコにて
己自身の姿を隷属的な
生き物に変えて

ソコで、苦しさに
顔を歪めながら
貴方の目の前に在る、
誰かや何かのことを
いったい、どのように想うのか

貴方の信心深さ
信望(辛抱)強さ
貴方の意志の強さ
貴方が貴方の尊厳を
今、護れる者かどうかを
この世に示す。

其の苦痛に耐え切れず
ソコで対峙するモノが
苦しむ貴方が欲しがるモノを
与え救ってくれぬことで

貴方はソコに
何を観るのか

この世のソコで
どのような者として
存在せしめんとするか
貴方自身を試してゆく。

周り道をして
要らぬ業に罪
傷をたくさんつけて

今、目の前に在る
自分とは違うモノに対峙して
苦しそうに歯噛みして
顔を歪める者が在る。

何を選ぼうが
貴方の勝手。

貴方の責任。

自らが選んだ道に
誰が何が
付いて来てくれない…と
敵や仇をソコに見て

鬱積鬱憤抱えては
貴方の想い気持ち立場
都合事情、主義主張を
知らない存在と
ぶつかっては

そんなことで
信望(辛抱)して来たのに…
もう、やってられるか!と

形振り構わず
吠えて噛みつく
真似をしてしまっては

辛抱(信望)すること
投げ出して
己が尊厳自ら挫いたのを
誤魔化すように

己が弱さから目を反らし
いったい、
何処に向かうのか。

この世には幸せも在るし
楽土も在る。

だけれども
楽を求めてしまえば
幸せも遠ざかり
楽土への扉は閉ざされる。
 
イヴが口にした
リンゴのように

この世には
口にしてはいけない。と
定められているモノが有る。
 
何を信じて
何を信望(辛抱)してゆくか
貴方自身が決めること。

貴方のこの世での行いは
貴方が選んで生きている。

何を其の手に掴むのか
何を信望(辛抱)することを
貴方が選んでゆくのかを

必ず誰かが、
すっと、観ている。

他ならぬ
貴方自身が、
誰が居ない時の貴方を
ちゃんと観ている。

貴方が今、
この世のソコにて
切り離してしまいたい
貴方を有していることは
とても苦しいことだろう。

それを背負って尚
貴方が選んだ其の道で今
信望(辛抱)選んでゆけるなら

いつか必ず
其の努力は報われる

求めたモノでなくとも
努力に添った報いが
必ず貴方に訪れる。

その時、ソコにて
楽土の存在に気付くのか
それは貴方次第だろう。