私は何処にでも居るちょっと変わった日本の普通のオジさんです。私の様な日本人は本当にここ日本には沢山いると思う。なのにこの日本は時が経つにつれドンドン悪い方向へ突っ走っているね。

 なぜ私がいきなりこんな事を書くかというと、良い事や本当の事が中々伝わらずに大多数の日本人が悪い奴らの言いなりになっているから。私はこれにはカナリ無力感を感じている。ただ何気無く毎日を過ごし、ただただ仕事に追われてたまの休みにストレス発散し、好きな趣味に日々を明け暮れているといつかそれさえも満足に出来なくなる未来が確実に来てしまう。私は無駄に危機を煽っている訳でもなく、陰謀論を撒き散らしているツモリも無い。歴史を見れば明らかだ。長いスパンの歴史を勉強していると分かるが、ここ数十年の日本の移り変わりを見ていてもハッキリと言える事です。ただそれをそれと気付くにはそれ相応の物の見方・考え方が必要であり、簡単ではないのだ。「一人一人の力は微力でも無力ではない。」と勇気をくれる言葉をかけてくれる人もいますが、私はもう疲れたよ。

 私は53才の独身男性。今までに結婚はした事もなく、若い頃に結婚をダサい下らないと思っていた。別に結婚なんかしなくても生きてイケるし、自分が稼いだお金は全て自分の為に使えるのだから最高ではないか。単純にそう思っていた。結婚は昔から有る古臭い習慣・形式だとそれくらいに軽く見ていたのだ。ナンデそんな価値観を私は持つ様になったのだろうか?

 多分私は物事を深く探求し、考察する事を知らなかったから。そして、歴史を勉強せずに人の本性、本質的な部分を知らずに生きて来たからだろう。ただ与えられた情報だけを頼りに脳の表層だけで軽く薄っぺらく考えていた結果として結婚はダセェと思っていた。

 健康な男である私は好きな異性も過去にはいた。交際の経験もあり、結婚したいと思えた女性もいた。しかし、私の一存だけで結婚というものは出来るものでもなく、その機会を逃した私は今だに独りである。独身だという事を卑屈に思う事もなく、人生の負け組と世間に言われれば「はい、そうです。」と明るく答える。独りで居る事は別に悪い事でもないし、強がりから言うのでなく、私が何故こんな人生を歩んで来たのか冷静になって考えてみれば、悲観する事でないのは分かるから。それもこの歳になってやっと分かった事で、物の考え方や見方を覚えたからだろうね。気付くのに遅いとか手遅れと言う事は無いのだ。気付いたその瞬間から人は変わり、その様な生き様になって行くものだから。たとえ死ぬ直前に真実に気付いても人は決して後悔などしない。死ぬ前に気付けて良かったと今までの間違った人生さえも愛おしいと思い天に向かう事が出来る。私はこの年で気付けたのだから遅い方ではないだろう。勿論、もっと早くに知りたかったという気持ちも強い。しかし、その当時の自分に今の私がいくら強く言って聞かせても過去の私は強く反発して、今の私の言う事など全く聞かないだろう。だから、今の私は出来るだけ自分の強い気持ちを抑えて他人の意見に耳を傾けようと思うのだよ。

 気付いた後でさえ、難しい事は有るもんだ。

 それが人間。この不思議な世界に存在している以上、人には中々難しい事が有るんだよ。キリストの教えや釈迦の悟りからも学ぶ事は多いだろうが、自分なりに考える事も大切で、ヒントくらいに思うのがちょうどいい。だからと言って自分の考え意見を絶対とはしないで他人の考え意見も尊重すべきです。でも、自分の考えも大事。自分の意見も他人の考えも同じレベルでフラットに同じ様な気持ちで見れたら。それが私の願望だよ。それが中々できないの。つい自分が勝っちゃう。

 日本の保守派がね。中々一つになれない問題あるよね?
 
 これは日本だけの話しかというと、そうでもないらしい。ヨーロッパでは右翼、右派と呼ばれるイタリアのメローニとフランスのルペンが仲が悪いと言われている。その話しが本当かどうか知らないが、日本の保守派連中が仲が悪い事はよく知っている。なぜ日本の保守派は一つにまとまれないのか? それは私の問題と根は一緒。我が強いのよ。自分が日本を救わないと気が済まないらしい。自分たちの意見が最上・絶対らしいのだ。本当にそうなんか?

 他人のそれには「本当か?」とすぐ疑うくせに自分の考え意見には「果たして本当にそうだろうか?」とメスを入れないよね。コレって案外盲点だと思うの。私が結婚できなかった理由はいくつか有ると思うけど、自分の考え意見が間違いなく正しい絶対であるという態度は自分自身を盲目にしてしまうよね。全く何も見えなくするのでなく、自分の信じるもの以外は何も見えない状態ね。だからそういう人は他の意見を蔑ろにし、他人を批判するのだと思う。傲慢さが現れている。そんな人間、誰が結婚したいと思うだろうか。私は過去に「直喜には付いて行けない。」と当時付き合っていた彼女に言われた事があるが、その時はその言葉の意味が全く分からなかった。むしろそんな事を言う彼女を腹立たしく思っていたね。でも、今は何となく当時の彼女の気持ちが分かる様な気がする。

 私はね。ここにこそ全てを解決するヒントが隠れていると思ってる。日本の保守派が一つになれない問題や、日本の停滞破壊が進んでいる現状も知っているだけではやっぱりダメで、真に行動できないとね。現に行動を起こしている方々がいらっしゃいますが、中々すぐに成果は上がらずに焦るばかりです。