ワーキングプアという言葉が日本に有ります。そして、今まさに私はそのワーキングプアです。働いても働いてもその働きに見合う収入が無い状態です。私は長らく派遣や契約社員として自動車部品工場で働いて来ました。正社員ではないから昇給も退職金もボーナスも有りませんが、入社祝金や期間満了金など毎月の給与以外の収入も有って、そこそこの生活は出来ていました。年収にしたら350万円から380万円くらいでしょうか。しかし、結婚して子供を作るにはしんどい額です。派遣でも家族を養っている家庭は日本には五万と有るでしょうがね。節約したり、共働きで頑張ってやっと家族の生活が成り立つ人ばかりでしょうね。


 私は今転職を考えています。前述の自動車部品工場の契約社員を期間満了で辞めてから、次の仕事を探さないでも済む正社員の仕事を探し、転職しました。しかし、そこは零細企業の運送会社で昇給は有りますがボーナスは無く、退職金も有りません。そして、驚くべきは正社員なのに給料が時給計算でその時給が1100円です。私は運送会社に就職する為にフォークリフトの免状も自腹で取りに行きました。大型免許は元々持っていてブランクが長く空いていた状態でした。トラック運転手と言えば、そこそこの技能が必要ですし、それなりの収入が見込めると思い転職しましたが、私の読みは甘過ぎました。


 派遣労働者から脱却して正社員になっても、小さい運送会社なら工場派遣労働者より悪い待遇になります。派遣や契約社員として工場で働いていた方が全然マシなんです。ならば、佐川やクロネコヤマトみたいな大企業に転職すれば良いとなりますが、募集自体が無いか少ない状態で私の様に50才を超えた人間を正社員で雇う所は有りません。それは製造業も運送業も同じ事なんです。じゃ、何故若い頃に必死になって大企業とは行かないまでも中堅クラスの正社員を目指さなかったのかとなりますが、その頃の私は将来の事は全く考えずに今さえ良ければいいと行き当たりばったりの生き方をして、更に社会の事も全く知らない世間知らずで勉強なども全くしていませんでした。若い頃に資格を取ろうとしたり、運送会社の正社員に転職を試みた事が数回有りましたが、全て中途半端でちゃんと最後まで成し得た事は無かったです。


 全て私の自己責任です。もっと若い頃に自分の人生を真剣に考えて行動していれば良かった。しかし、今更そんな事を言っても仕方なく、今の私、今の日本社会の現状に合わせて行動して行く以外に有りません。後悔しても始まらず、失敗した経験を活かして次に繋げて行かなければなりません。私はまた工場派遣労働者に戻る予定です。50才を過ぎた私を雇う所は少ない状況ですが、今の運送会社の正社員より数段マシな生活が出来ます。派遣会社の正社員となり工場で働くパターンが今の私には最良の道だと思っています。


 私の様な行き当たりばったりの人生を送って「負け組」と呼ばれる人はこの日本には沢山いるでしょう。その全てを自己責任という言葉だけで切り捨てる事は出来ないと私は思います。私個人の事は私の自己責任です。しかし、私みたいな負け組と言われる国民を日本社会に作ったのは誰の責任でしょうか? 日本の政治家? 官僚? アメリカ様? 中国の浸透? 新自由主義者? ダボス会議? 国連? 私の様な負け組と言われる人は、そうなった原因を突き止める義務が有ると思います。先ずは自分自身の生活の為にそして自分以外の人の暮らしや日本の子供たちの将来の為に今立ち止まって考え、即行動せねば、国民上げて一家心中ですよ!!