何故私が参政党に入ったか? それは参政党を知る以前に私が自分で勉強していたからです。日本人の平均勉強時間は6分らしいですが、私も社会人になってからは一切勉強して来なかった日本人の一人です。海外では大人になってからも勉強している人が多いと言われています。それはアメリカなどの資本主義、経済合理性を重視する国では正社員という概念そのものが無く、社員はいつでも会社から首を切られる環境にあるからでしょう。日本では法律で労働者は守られていて、左翼弁護士も居ますし、労働組合という存在も有ります。アメリカにも労働組合は有りますが、会社毎ではなく産業毎になっていて違いが有る様です。


 日本という国は本当に不思議な国で、当たり前の様に毎日ここ日本に住んでいるとその真価を知らぬまま過ごしてしまいます。それは本当に日本人としてもったいない事です。しかし、それも仕方ないでしょう。私たち日本人は、日本について、日本人について正しく学校で教えてもらっていませんから。間違った事や誤解してしまう事ばかりを教えて来ました。ですから、今の日本人の価値観は間違っているのです。先ずはそこから始めなければなりません。


 私が勉強をする事を決めたのは必要に迫られてです。アメリカの様な社会になりつつある日本は、勉強して個人の能力を上げないと生きて行けない。それはある意味当然の事かも知れません。事業を起こして成功した人、一流大学から大企業に就職して順調に出世した人、省庁に入って安定した生活をしている人など、個人の能力や努力によってその事を達成した人たちの中には「自己責任」という概念があり、「負け組」と一般に言われている人たちを情も無く切り捨てる所が有りますね。しかし、世の中は成功する者も居れば、失敗してしまう人たちも沢山居る訳です。何をもって成功、失敗とするのかも問題ですが、人は一人では生きて行けない生き物であり、資本主義、経済合理性だけでは計り知れないものも当然あるのです。


 私は非正規労働者を長年やっていて、自分の将来(老後)が心配になりました。今の日本の国民年金では老後を安心して暮らすだけの額は有りません。厚生年金なら何とかやって行けるレベルでしょう。しかし、この先国民年金と厚生年金が統合され、足して2で割った額が支給となる事も考えられるでしょうし、そういった社会保障を一切無くして月7万円ほどのベーシックインカムを導入するという案も竹中平蔵が出していますね。崩壊したソ連のゴルバチョフが世界で一番成功した社会主義国と言った日本の安定・安心した社会は崩れ、今は見る影も形もない。経済合理性だけを考えた血の通わない冷たい社会になってしまった。


 自分の老後を心配した私は株式投資をして老後資金を蓄えようと考えます。しかし、株式投資や不動産投資などについて勉強して行くと自分の様な貯金も無い人間は投資する資金が無い事を知りました。今でこそ100円からでも投資できるスタイルが出て来ましたが、効果が期待できるものではないでしょう。やらないよりやった方がマシくらいのものでしょう。私はしばらくは投資の仕方や副業について情報を集めていましたが、お金にまつわる情報を探している内に国際金融資本家の存在を知ります。ロスチャイルド、ロックフェラーはお馴染みですね。経済そのものについても興味が湧き勉強を始めた私は、MMTを知る事になります。本も買ってその内容を必死に理解しようと努めました。


 経済を考えるとただ単に利潤追求や経済合理性だけでは無い事が分かって来ました。経済とは経世済民の事であって、一般国民を広く救うのが経済であると認識を改めたのです。ただ経済活動をするだけじゃなく、その仕組みが大切である事を知り、日本の良い仕組みが壊されアメリカ型の新自由主義的な経済合理性だけを求める仕組みに少しずつ変えられて来ました。構造改革とか規制緩和と言われる事を繰り返し、日本は経済成長しない国になって行きます。規制緩和などで成長した企業も多く有るでしょう。その全てを悪だと否定しませんが、財務省の緊縮財政とも相まって日本全体としての経済は停滞し、国力は萎んで行きました。国全体の経済力が弱まると一番被害を受けるのは、普通の一般庶民です。一部の成功者だけが国の経済のパイの大部分を取り、その他大勢の一般の国民はジリ貧になってしまう。それを「自己責任」という言葉だけで片付けるのは乱暴な事です。


 私たち日本国民は知らない事が多過ぎます。今の日本国民には国家観が無いですし、正しい貨幣観も有りません。私はせめてこの2つくらいは完璧にしておいて欲しいと思っています。小中学の義務教育で「国家観」と「貨幣観」は必須科目にして日本の子供たちに教えるべきです。海外では自国の国の歴史を肯定的に教える事が大切だとしている国も多く、資産運用やお金について勉強させている国も多数です。我が国日本だけがそんな事を教えないと言っても良いくらい。日本は間違った考えを植え付けられた上に情報が閉鎖的で情報統制された国だと言って良いでしょう。コロナがまさにそれです。マスコミのみならず日本政府上げて国民を欺く。そして、ほとんどの国民は洗脳されている事にも気付かずに自ら進んで政府・マスコミの言う事を信じて疑わないのです。


 気付いていても声を上げない、行動しない人も沢山いるでしょう。そういう人を最初のうちは責めていましたが、そんな方々は多分辛いでしょうね。葛藤が有ると思います。勇気を出して言葉を発しても「陰謀論」と言われたり、酷い場合には誹謗中傷を沢山受けて病んでしまう人もいるんじゃないですか。私はそんな事は気にもしませんが、自分が知っていて気付いていて何もしない事は本当に辛い。いつも自責の念に執われていましたから。今はそれに開放され、いかに自分を変え、具体的に行動して行くかを考えています。私の様な人間は数は少ないけど、確実にここ日本に居て、一人一人が自分の頭で考え、日々行動しています。まだ気付きの無い、少ない人たちには無意味な行動に見えるでしょう。しかし、日本は確実に良い方向に向かって歩き始めたと言えます。それが目に見える形に成るのはそうは遠くない筈です。