20年ぐらい前、未来の有望エネルギーは水素エネルギーだって話題になっていた。それがいつの間にか聞かれなくなったなって思っていた。(同時期に将来有望なエネルギーとして期待されていた太陽光エネルギーは、10年ぐらい前から実用的になってきていたわけだけど。)水素燃料電池は、貯蔵や運搬が難しいため実用化されなかったらしい。
マグネシウムは、貯蔵や運搬、環境負荷の点で優れている。あとはマグネシウムのコストの問題さえ解決できたら実用化できるとのこと。
太陽光エネルギーをそのまま変換したレーザーによって、海水からマグネシウムを取り出すので、ランニングコストもかからない。また、安価に海水から淡水をつくりだせるので、世界の水問題の解決にもなるとのこと。
すばらしい技術です。
10年、20年後には、マグネシウム社会になっているのかなあ。
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マグネシウム空気電池が実用化したら、自動車や電車や船等にも使われるようになるであろうとのこと。自動車メーカーでも研究しているところがあるらしい。ってことは飛行機にも使われるようになるんだろうな。
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「マグネシウム循環社会のビジョンを実現するために必要なのは、国からの補助金ではありません。経済的合理性が成り立っていることこそが、何より重要です。
経営者にとっては、利益を生み出し、雇用を創出できる事業であること。そして、消費者にとっては、ほかよりも魅力のある商品であること。そうしたインセンティブがあれば、マグネシウム循環社会の実現は困難ではないと考えています。」
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「淡水化装置を自分たちで海外に販売しようとしてわかってきたのは、水ビジネスにおいて、日本の競争力は圧倒的に劣っているということでした。たしかに、日本の逆浸透膜技術は優秀でしょう。
ところが、日本企業の悪い癖で、どうしても装置自体がオーバースペックになり、価格競争力が低くなってしまう傾向があります。装置を使うユーザーにとって重要なのは、設備全体のコストパフォーマンスが高いかどうかです。」
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研究の資金繰りに窮したという話が載っていた。
世界的に見ても著名な研究者なのに、東京工業大学教授レベルでも日本の大学の研究者というのは研究資金に窮するものなんだなあ
(日本の研究者って、そんな話を時々聞く。IPS細胞でノーベル賞の授賞した教授も資金で苦労されたそうだけど……。)
日本の国家予算の使い方に疑問が出てくる。アメリカは国家主導の技術に対しては、基礎研究に国家予算を潤沢にかけているのに。
基礎研究の分野に国家予算をかけるべきではないかって。日本の大学の研究者は少ない予算でよくやっているけれど。理系の大学の研究資金への国家予算を増やしてあげてって思う……。
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「日本人はもっと科学を楽しもう」という項目にて、「優秀な研究者の芽を摘まず、伸ばしていける教育環境は重要でしょう。同時に、その他大勢の人がもっと科学に興味をもって楽しむようになること、それがいまの日本に欠けていることのように思われます。」
「米国の研究者にはスタートレックの熱烈なファンが多く、研究の道を志すことになった理由がスタートレックだという人も少なくありません。」
というのがおもしろかったです(^_^)/~~
一昔前のSFって楽観的で魅力的な未来を描いていたからね。
「もうひとつ日本に注文をつけるとすれば、幅広い分野に興味をもってほしいということです。」